○選んだ作品:『彼方の道』本間文子
○選んだ理由:
見慣れた町の中で何かの拍子に道が増える、そんなことが蒲田では本当に起きそうな気がします。不思議な風景の歪みや、父娘関係のもどかしさが丁寧に描かれていると思いました。
LOVE KAMATA AWARD第3期の優秀賞受賞者の皆様に、ご自分以外の作品のなかで最も面白いと思った作品をアンケートで答えていただきしました!
(順不同 / ご返信いただいた方のみ記載)
○選んだ理由:
見慣れた町の中で何かの拍子に道が増える、そんなことが蒲田では本当に起きそうな気がします。不思議な風景の歪みや、父娘関係のもどかしさが丁寧に描かれていると思いました。
○選んだ理由:
若い二人が、それぞれの祖父、祖母が叶えられなかった愛を受け継いでいきそうな結末になったのは、良かった、そうなって欲しかったという結末だが、読んでいる途中ではその結末を想像することができず、どうなるのかと思いながら一気に読んだ。話の展開が上手かったからだと思う。愛する島津さんの孫の写真を嬉しそうに見る雪江おばあちゃんの顔が目に浮かぶ。
○選んだ理由:
人と人の距離にまきこまれていくうちに縮まったかと思うと、ふいに突き放されて。地の文につっこむところ絶妙で好きです。物語と同じく読者もちゃんと突き放されるところ、惹かれました。
○選んだ理由:
蒲田でできたアイドルグループの中に男性が入るという設定が好きでした。面白い画が頭に浮かんできました。
○選んだ理由:
読み終えた後、心がほっこりしました。それは、優しい文章が心暖まるストーリーの雰囲気を引き立てているからだと思います。特に最後の一文がぐっときました。
○選んだ理由:
重たいお話になりそうな題材ながら、「朝ちゃん」の青春時代を巡る物語に仕上げた創造力がとても良かったです。キュンとするエピソード、そしてラストに未来に繋がるメッセージがあり、清々しい余韻が残って素敵な作品だと思いました。
○選んだ理由:
淡々として丁寧で、登場人物に近づきすぎない語り口の中に、優しさが伝わってきて、穏やかな気持ちになれる作品だった。翼を囲む、母親をはじめとした大人たちも皆優しく、またそんな大人たちに囲まれてこれからも強く優しく育っていく翼の姿を想像し、胸の中で大声を上げエールを贈った。
○選んだ理由:
おばあちゃんと孫娘が写真に書かれた言葉の謎を解いていくそのストーリー性が良いと思いました。また、題名にもなっている「ある。」に隠された秘密も、素敵でした。
○選んだ理由:
残された昭雄さんの悲しみに切なくなりましたが、夫婦の深い愛情が感じられて温かい気持ちになれました。普通の日常が見える文体も読みやすくとても勉強になりました。
○選んだ理由:
「青山のライブで笙と再会した時、運命というほど劇的でもなく、ときめきというほどのざわめきもなく、もとから繋いでいた手の温もりに気づいたような、不思議な感覚だった。」綺麗。
○選んだ理由:
明るい生活感と身近さが上手いバランスで表現できているように感じました。読後の爽やかさと前向きな変化、そしてほんの少しの寂しさが見えるようで良い塩梅だと思います。
○選んだ理由:
シンプルなのに目を引くタイトル。認知症という暗くなりがちなテーマなのに、クスッと笑えて泣ける良い話で、目頭が熱くなりました。以上、とても面白い読み物でした。ありがとうございました。