○選んだ作品:
『ヒーローショー』利基市場
○選んだ理由:
私は女ですが、子を持つ中年男性のリアルがすっと心に入ってくるようで、「俺」の切ない想いを存分に感じさせながらも軽快に物語が進んでいくのがとても心地よかったです。「ぶりんぬ」というネーミングはもちろんのこと、「俺」の心情を描く言葉選びも絶妙で、心の中で「俺」の応援をしながら夢中で読ませていただきました。舞台への上がり方が分からないながらに、「ぶりんぬ」と戦う舞台にはしっかり上がっているお父さんがとてもカッコいい。親子のやりとりに温かい気持ちになりました。