○選んだ作品:
『だいだらぼっちの色鉛筆』骨谷そら(『民話だいだらぼっち』)
○選んだ理由:可愛らしく、温かい物語で、面白かったです。ファンタジーなのに、リアル感もあり、読みやすかったです。
第10回ブックショートアワード9月期の優秀賞受賞者の皆様に、ご自分以外の作品のなかで最も面白いと思った作品をアンケートで答えていただきしました!
(順不同 / ご返信いただいた方のみ記載)
○選んだ作品:
○選んだ理由:可愛らしく、温かい物語で、面白かったです。ファンタジーなのに、リアル感もあり、読みやすかったです。
○選んだ作品:
○選んだ理由:作中の「自分の過去や後悔と、向き合える人ばかりじゃない」。主人公の恋人がそうだったのではないか。だからこそ中庭の火事に「見たこともない表情で」手を打ち鳴らしたのではないか。ストーリーがよくまとまっている上に、読者に想像させる余白もある。表現も綺麗で、読んでいて映像が浮かぶ。面白かったです。
○選んだ作品:
○選んだ理由:詐欺とは何を指すのか。全くの他人にも、息子にもお金を貸さない主人公の心の隙間に入り込んだ人物は、満たされない穴を浮き彫りにしていった。自分の心が満足するお金の使い道は何なのか、考えさせられた。
○選んだ作品:
○選んだ理由:爽やかでテンポのいい青春小説でした。恋する主人公を応援しながら読むことが出来ました。ラストもよかったです。
○選んだ作品:
○選んだ理由:祭の出店などは妖しい魅力のあるモチーフの定番ですが、そうではなくておでんの屋台というところに個性を感じました。絶妙な外し具合でした。オレンジ色の裸電球が玉子の黄身を連想させつつも、おでんの具には玉子がないなど、ネバーランドの隠喩も好みでした。
○選んだ作品:
○選んだ理由:周囲の幸福に対する嫉妬は、時代を問わず抱くものです。勧善懲悪のストーリーで終わらせずに、主人公が自分の幸せを見つけるまでを描くところが、勇気を与えてくれる作品だと思いました。
○選んだ作品:
○選んだ理由:テンポが良く、スピード感があり一気に読まされてしまいました。「意外な結末」のさらにその先、ラストの一文が秀逸だと思いました。
○選んだ作品:
○選んだ理由:教授の言葉に説得力があり、リアリティのある背景に、主人公の内気な性格が、物語の緊迫感や切なる思いを醸し出していて、のめり込めました。怒涛の展開に一喜一憂させるラストの一行があり、そこに不穏なものを感じ、最後まで気の抜けない作品ですごく楽しめました。
○選んだ作品:
○選んだ理由:失って初めて 自分の側にあった大切なものの価値に気付く悲しみや後悔、それでも その価値に永遠に気付けないよりはよかったという思いを、まさか花咲かじいさんの隣家のいじわるじいさんの心に寄り添いながら実感できることがあるなんて。多くの人間が経験する後悔だからこそ、切ないです。でも、隣家のおじいさんは、気付けてよかったー。
○選んだ作品:
○選んだ理由:元話をほうふつとさせる、とぼけた感じが好きです。一行目から最後まで「おいおいおい」と突っ込みっぱなしでした。コーヒーでも飲みに行きませんか? で吹きました。
○選んだ作品:
○選んだ理由:私も「かちかち山」の物語で何か書けないか、と考えたことがあるのですが、あらすじをベースにするとどうしても難しく断念した覚えがあります。こちらの作品は原作の残虐性は削りつつ、軽妙なテンポで現代をスケッチしていて、とても面白かったです。