11月期優秀作品発表
全文公開中
SOLARE AWARD11月期にご応募いただいた作品の中から選ばれた優秀作品37作品です。
『つながる、つながる』
真銅ひろし
ホテル『sole』の定例会議。その中で併設するBar『piombo』で「お客様に楽しんで貰える企画」を考えるようにといきなり振られてしまった。全く乗り気ではなかったが、お客様の一人と『地方名カクテル』を一緒に作ることになる。そしてその過程でまた一人のお客様とつながって行く。
『特別なあなたへ』
森本航
とあるホテルのカフェで働くある女性は、「パティシエになる」という自分の夢について、確信と自信を持てないでいた。一方、そのカフェのシェフを務める男性は、他の人には言わない、夢にまつわる「秘密」を抱えていた。「特別」な夢と、「特別」な出会いの物語。
『台風とプリンと』
渡部貴子
台風接近中のなか、彼氏の勤めるホテルに内緒で泊まりに来たつぐみは、助けてと言って部屋に入り込んできた武蔵と出会う。彼女に浮気を疑われ部屋から逃げてきた武蔵。仕事中のはずの彼氏がホテルのBarで女性と居るのを目撃したつぐみ。外に出られない台風の夜、ホテルではプリンが用意された。
『ホテル支配人の夜』
小竹田夏
ホテルの支配人、六田は親から受け継いだ仕事にやりがいを見出せないでいた。ある日、ホテルの宿泊客の若い女性と年配の男性が、ちょっとした会話をきっかけに、内線電話で会話して夜を過ごすことになった。その客たちは電話での会話に満足し、六田は客同士が会話できるホテルを始めてみようと考える。
『ファンタスティック逃避行』
山科晃一
ブラック企業から業務中に逃げ出し途方に暮れていた坂下良子はチラシ配りをしてい た多田に声をかけられる。チラシに記載してあったのはホテルがテーマパークと提携し、二日間幽霊ホテルの再現をするとの内容。勢いで参加した良子はホテルで思いもよらぬ人物と出逢う。
『完璧な一周年』
二十一七月
祖父から譲り受けたホテル&レストランを若き女性オーナーとして一生懸命切り盛りしてきた小松には最大のミッションがあった。それは今夜の開業一周年パーティを成功させる事。お世話になった人々を招き『完璧』な夜を作る予定が相次ぐトラブルで大ピンチに!完璧と違和感が繋ぐ人とホテルの優しいお話。
『線の上で踊る』
森下千尋
サトルと祖母の節子は丘の上に立つホテル&リゾート『ZAI~在』へ訪れる。祖母への孝行で旅行を決めたサトルだったが、短い旅の中で出会った人や風景に、次第に心が動かされ。自らを振り返り、その先にサトルが見たものは。
『私の旅は』
小山ラム子
仕事に忙殺されていた会社員の加奈子。見かねた姉が療養のためにと旅行を計画する。宿泊先のペンションには図書館が併設されていて、そこで子どもにせがまれて読んだ絵本の内容に加奈子は涙してしまう。その様子を知ったペンションの従業員の梨沙が、加奈子に見せたいものがあると声をかける。
『桃色の絆』
相川和彦
海辺に建つ常彩ホテル。敷地内には自慢の桜が咲き誇っている。研修中の青木優奈は最終日を迎えていた。個性的な先輩や癖のある客に戸惑いながら仕事に邁進する優奈。憧れの上司・神田に常連客を紹介され、その人が過去に常彩ホテルを救ったことを知る。優奈は人間の深い繋がりを思い知らされるのだった。