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2016年2月期他薦アンケート

ブックショートアワード2016年2月期の優秀賞受賞者の皆様に、ご自分以外の作品のなかで最も面白いと思った作品をアンケートで答えていただきしました!
(順不同 / ご返信いただいた方のみ記載)

■推薦者:結城紫雄 / 『タランテラ』(『蛛の糸』芥川龍之介)

○選んだ作品:

『注射を打つなら恋のように』入江巽(『細雪』谷崎潤一郎)



○選んだ理由
:
二次創作は、原作のキャラクタを自由に動かす「スピンオフ」、もしくはテーマを拝借する「パスティーシュ」に大きく二分される。といった勝手な固定観念が私にはあったのだが、本作では船場言葉で描かれた『細雪』の技法が取り入れられており、このような形のオマージュは新鮮だった。その土地の言葉でしか表現できないものは確かに存在しており、それは技術が発達し地方/中央の情報格差が限りなく平坦となった現在だからこそ丁重に扱われるべきものなのかもしれない。原作で描かれた上流階級と本作のストーリーは天と地の差だが、覚醒剤はその使用感からしばしば“雪ネタ”とも称される。原作に通ずる儚い滅びの空気を内包しているのも面白い。

■推薦者:清水その字 / 『夜鷹の照星』(『よだかの星』宮沢賢治)

○選んだ作品:

『タランテラ』結城紫雄(『蛛の糸』芥川龍之介)



○選んだ理由
:
実は毒の弱いタランチュラと、幻想が打ち砕かれるのをかけたところが面白いと思いました。タランチュラは滑りやすい斜面を登るのに糸を使うということを考えると、この後の想像が広がります。

■推薦者:桜倉麻子 / 『無口な女』(『もの食わぬ女房』)

○選んだ作品:

『あたま山』鴨塚亮(『あたま山』)



○選んだ理由
:
フツウの生活から地続きに展開する、ナゾの祝祭空間感。イメージの奔流にやられました。さらに「が、悪くて、何が悪いのですか」というセリフのセンス。しびれました。

■推薦者:三浦佑介 / 『少女変身』(『変身』フランツ・カフカ)

○選んだ作品:

『ツバメの涙は』柘榴木昴(『幸福な王子』)



○選んだ理由
:
繊細な愛がある物語で、傷みが伝わってくるようで好きでした。

■推薦者:野村知之 / 『メイキング・オブ・吾輩は猫である』(『吾輩は猫である』)『スーパー竹取物語』(『竹取物語』)

○選んだ作品:

『玉手箱の真意』よだか市蔵(『浦島太郎』)



○選んだ理由
:
オチ重視で読んだ限りでは、一番しっくりきた感じがしました。また、『浦島太郎』のアレンジとして非常にうまく仕上がっているように思いました(35作品全部の元ネタ作品を読んでいるわけではないので、その点に関しては、一番、とは言えませんが)。

■推薦者:初瀬琴 / 『爆弾』(『白雪姫』)

○選んだ作品:

『地蔵・ゴーズ・オン』西橋京佑(『笠地蔵』)



○選んだ理由
:
地蔵たちが面白く、とても楽しく読ませていただきました。最後の答えも素敵だなぁと思いました。

■推薦者:和織 / 『ユートピアンの結末』(『浦島太郎』)

○選んだ作品:

『夜鷹の照星』清水その字(『よだかの星』宮沢賢治)



○選んだ理由
:
スコープを覗いているうちに、そこに閉じ込められてしまった心がいつまでも留まっているような、切り離された思考の行く末を考えさせられました。

■推薦者:木江恭 / 『逆流ヲ進メ』(『高瀬舟』)

○選んだ作品:

『3番ホームで』宮本ともこ(歌舞伎『勧進帳』)



○選んだ理由
:
語り手の富樫の、人情味があってちょっととぼけた語り口に引き込まれました。物語の展開も軽快で、見事に現代版に置き換えられた名場面の数々を楽しませていただきました。ぜひ映像で見てみたい!と思わせる作品です。

■推薦者:にぽっくめいきんぐ / 『時皿』(古典落語『時そば』『猫の皿』)

○選んだ作品:

『はるかなるブレーメン』志水孝敏(『ブレーメンの音楽隊』)



○選んだ理由
:
コンパクトなのにしっかりオチが効いていて面白かったです。そして、やたらと社会の縮図を感じました。こういうの書けるのうらやましいです。

■推薦者:柘榴木昴 / 『ツバメの涙は』(『幸福な王子』)

○選んだ作品:

『夜鷹の照星』清水その字(『よだかの星』宮沢賢治)



○選んだ理由
:
原作の核心である孤高さを含みつつ、原作に引きずられ過ぎない距離感が絶妙だと思います。 カブトムシが唐突に出て来た印象がありますが、シーンがころころ変わるように流れていきますが、地の文が落ち着いてるためか結構落ち着いて読めました。 重たいテーマを無理に解決させず、孤独と静粛さで締めてある点も好みでした。

■推薦者:宮本ともこ / 『3番ホームで』(歌舞伎『勧進帳』)

○選んだ作品:

『あたま山』鴨塚亮(『あたま山』)



○選んだ理由
:
詩のような文体を生かして、素直に書かれている点。

■推薦者:よだか市蔵 / 『玉手箱の真意』(『浦島太郎』)

○選んだ作品:

『雲の猫』猫野湾介(『蜘蛛の糸』)



○選んだ理由
:
アイロニカルなストーリーとオチがとても好みでした。釈かの子の胡散臭さもたまりません(笑) タダコが糸をよじ登る奇天烈な場面の着想と描写力には唸らされました。

■推薦者:鴨カモメ / 『コンの銀杏』(『ごんぎつね』)

○選んだ作品:

『晦日恋草』霜月透子(『好色五人女』巻四 恋草からげし八百屋物語)



○選んだ理由
:
まるで実話のようにリアルでした。子持ちの男性にこの作品を読ませて「奥さんは大丈夫?」と聞いてみたいです。笑

■推薦者:広都悠里 / 『人魚姫の代償』(『人魚姫』)

○選んだ作品:

『虫愛ずる人々』山泉愼太郎(『虫めづる姫君』)



○選んだ理由
:
淡々としたクールな文章、描写力にその場にいるような息苦しさを感じた。満員電車への不快感がリアルに増してしまいました。着地点も見事。何気ない日常も発想をかえてみたらあたりまえじゃなくなるのかも。

■推薦者:西橋京佑 / 『地蔵・ゴーズ・オン』(『笠地蔵』)

○選んだ作品:

『逆流ヲ進メ』木江恭(『高瀬舟』)



○選んだ理由
:
会話が無理のない言葉遣いで、とても好感を持てました。ミステリアスな展開は、何故だかどことなく妻夫木さんがでてきたジョゼの映画を思い出させました。

■推薦者:植木天洋 / 『浅草アリス』(『不思議の国のアリス』)

○選んだ作品:

『形見の帯』小笠原幹夫(『室町時代のお伽草子 付喪神記』)



○選んだ理由
:
世界観、語り口がしっかりと出来上がっており、時代感もあって好みの作品でした。恐ろしい、ユニークな付喪神の中で、切ないストーリーになっているのも珍しく、心に残りました。

■推薦者:あまりけんすけ / 『風が吹くとなぜ桶屋が儲かるのか?』(浮世草子『世間学者気質』)

○選んだ作品:

『玉手箱の真意』よだか市蔵(『浦島太郎』)



○選んだ理由
:
着想も話の展開もとても良かったと思います。

■推薦者:太郎吉野 / 『かんからり』(『雪女』)

○選んだ作品:

『タランテラ』結城紫雄(『蛛の糸』芥川龍之介)



○選んだ理由
:
主人公の「カンナさん」が、都会の片隅で植物に擬態する昆虫のように、息を潜めて静かに生活してるその様子がとてもリアルで目に浮かぶようです。

■推薦者:入江巽 / 『注射を打つなら恋のように』(『細雪』谷崎潤一郎)

○選んだ作品:

『タランテラ』結城紫雄(『蛛の糸』芥川龍之介)



○選んだ理由
:
結城さんが昨年大賞をとった作品よりも、こちらのほうがずっと好きです。作中に出て来る新聞社主催の文学賞というのは、山形新聞の賞のことでしょうか。そう考えながら読めるリアリティが私にとってはよかったです。

*ブックショート2月期優秀作品一覧

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