小川洋子(おがわようこ)
1962年、岡山生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。88年「揚羽蝶が壊れる時」で海燕新人文学賞を受賞しデビュー。91年、「妊娠カレンダー」で芥川賞を受賞。2003年刊『博士の愛した数式』がベストセラーになり、翌年、同作で読売文学賞と本屋大賞を受賞。同じ年、『ブラフマンの埋葬』が泉鏡花文学賞、06年、『ミーナの行進』が谷崎潤一郎賞、13年『ことり』が芸術選奨文部科学大臣賞を受賞する。
『不時着する流星たち』小川洋子(2017年1月28日)
たくらみに満ちた豊穣な世界文学の誕生!
盲目の祖父は、家中を歩いて考えつく限りの点と点を結び、その間の距離を測っては僕に記録させた。足音と歩数のつぶやきが一つに溶け合い、音楽のようになって耳に届いてくる。それはどこか果てしもない遠くから響いてくるかのようなひたむきな響きがあった――グレン・グールドにインスパイアされた短篇をはじめ、パトリシア・ハイスミス、エリザベス・テイラー、ローベルト・ヴァルザー等、かつて確かにこの世にあった人や事に端を発し、その記憶、手触り、痕跡を珠玉の物語に結晶化させた全十篇。硬質でフェティッシュな筆致で現実と虚構のあわいを描き、静かな人生に突然訪れる破調の予感を見事にとらえた、物語の名手のかなでる10の変奏曲。
─新刊『不時着する流星たち』とても楽しく拝読させていただきました。まずは、この素敵なタイトルをどのように名付けたのかお伺いできますでしょうか。
雑誌連載を始める前に、自分が書きたい登場人物たちのイメージを思い浮かべてつけました。各話の登場人物たちが、まとまって集団を作っているわけではなくて、広い世界にそれぞれが孤独に彷徨っている。ようやく着陸しようとしたけど、なにかうまくいかず不時着に終わる(笑)。でも、それがその人らしいという感じです。
─不時着に終わるというのは?
つまり、短編小説として、読んですごくすっきりするとか、問題が解決するとか、上手くまとまるということにはならない。むしろ、謎が深まったり、もやもやが残ったり、この人どうなるんだろう? と心配になったり……そういう、わかったふりや解決したふりができないというお話のイメージが、不時着という言葉につながったんだと思います。
─今のお話を伺って、第十話の「十三人きょうだい」で、サー叔父さんが、キャラメルのおまけについている小さな三輪車のおもちゃに乗る場面が思い浮かびました。現実的には絶対におかしいのに、どうしてか受け入れてしまうような。とても好きな場面でした。
そうですよね。そういうところは、やっぱり不時着でないと飛び越えられません。きちんとしたパイロットが着陸する場合には、どうしてキャラメルの小さなおまけに大人が乗れるのか、理由をきちんと説明してくれと言いたくなってしまう。だけど、そういう理屈をジャンプして、理屈が必要でない場所へ行けるのが、映画や小説です。そもそも、人間は、そういうものを求めて、小説を読んだり映画を観たりするんだと思います。
─物語ならではですよね。
ええ。そして、『不時着する流星たち』では、各話の最後に、物語のインスピレーションの種になった、実在した人物や出来事の現実的な描写が数行入っています。お話の出発点であり、着地点でもあるそうした場面を書くことによって、現実と作られた空想の世界が、実は断絶していなくて地続きであるということを表したかったんです。私はこれまでもずっと、小説にしたいなと思わせてくれるような小さなエピソードやニュースといったものに出会って書いてきました。自分が表現したい何かというのは、私の心の中にあらかじめ存在しているわけではなくて、外側との出会いによって初めて生まれてくる。だから、書けば書くほど、小説と現実は密接に関係しているなと感じます。
─なるほど。
ただ、今回は、つながりあってはいても、やっぱり不時着(笑)。それぞれのお話を最後まで読んだからといって、「ああ、そうなのか。これをヒントに書いた小説なのか」と、すっきり腑に落ちて、無事に着陸したような気分にはならないですよね。
─おっしゃるように、『不時着する流星たち』には、実在した人物や団体といった具体的なモチーフが登場します。10のモチーフのうち、生前に名をなさなかったヴィヴィアン・マイヤーやヘンリー・ダーガーが取り上げられていたのが印象的で、小川さんが、『物語の役割』(ちくまプリマー新書)で紹介されていたパトリック・モディアノの『1941年。パリの尋ね人』を思い出しました。
そうですね。『1941年。パリの尋ね人』も、パトリック・モディアノが、古い新聞の尋ね人の欄で、無名の一ユダヤ人少女の行方を捜す記事を目にしたところからスタートしています。しかも、彼女はすでに死者になっていた。今回題材にした、ヴィヴィアン・マイヤーやヘンリー・ダーガー、そしてローベルト・ヴァルザーも、ある特別な才能を持ってはいたけれど、それを声高に主張したり、宣伝したりしないまま死んでいった、あるいは、有名になることを望んでもいなかった人たちです。私は、そういう人々に魅力を感じるし、そういう人々の中に物語を感じる。そして、作家には、彼ら・彼女らが抱え込んだまま死者の世界に持っていってしまった言葉を、物語に作り直して再現する役割があると思っています。
─これまで、動物や植物もモチーフにされていますよね。
動物や植物も、言葉を持っていないですよね。自分の存在を自己主張できない。私は、そういうものたちこそ書かれるべきだと考えています。自分で言える人には言わしておけばいいわけで(笑)。とても恥ずかしがり屋で、引っ込んでしまっているような人間。あるいは、ただ一生懸命さえずるしかすべを持たない小鳥。そういうものたち、人たちに対する愛おしさのような、母性のような感情が、年を重ねるにしたがって自分の中で高まってきているような気がします。
─場所もそうですよね。屋根裏部屋や離れの小屋といった場所が舞台になることが多いような気がします。
そうですね。木に侵食されて周りから見えなくなっていた小屋のような、メインではない、日の当たらない場所。物語やいろいろな芸術に置き換えることでようやく見えたり、存在を知ったり、感じ取ったりできるもの。でも、実は、それが世の中そのものなんだと思います。本当に人間というのは、放っておくとどんどん独りよがりになって、自分の都合のいいように、見たくないものは見なかったり、忙しすぎて無視したりしてしまうものだと思います。だからこそ、私は小説を読んだり書いたりしているんです。
─独りよがりにならないために。
ですので、私は、世界に向かって発信するために小説を書く、見せたいものを見せるために小説を利用するという考え方は、まったくピント外れだと思うんです。発信するために書いているのではなくて、発信する意図もなく書いた結果、否応無く読者のなかに何かが届く。それがきっと正しいあり方ではないでしょうか。だから、受け取る側、読者になった時にも、ここから有意義な何かを学ぼうとか、払ったお金分は回収しようといった目的を持って小説と向かい合うのはもったいない気がします。
─目的を持つと、読書が答え合わせみたいになってしまいますよね。
最初から決めつけないで、予想を超えた思いがけない体験をしたいですよね。映画でも、本編が、予告編を観て自分が予想した通りの内容だったらきっとつまらないでしょう(笑)。先入観を裏切られたい。あるいは、もっと極端に言うと、自分の価値観とは真逆で、さっぱり理解できないという体験をしたい(笑)。人間には、そういうなにがなんだかわからないという状態を喜べる能力がきっとありますから。
─小説を書かれる際もそういう作品を?
ええ。ですから、自分の小説が、書評や文学賞の選評で私の意図とは違う読まれ方をされていても、その驚きをむしろ喜びたいと思っています。
─『物語の役割』では、ご自身が小説を書く際、「言葉が浮かんでくるわけではなく、あくまでも映像です」「人物よりも先に、場所や情景から物語に入っていく場合が多い」と書かれていました。今回、人物をモチーフにされている物語もありましたが、映像が先行するという書き方はこれまでと変わらなかったでしょうか?
そうですね。たとえば、ヴィヴィアン・マイヤーという女性が面白いなと思ったときに、いきなりその人物を書けるかというと、それは難しい。やっぱり人間の心というものは非常に抽象的なので、別のとっかかりが必要なんです。そうしたときに、映像的なイメージが大きな助けになります。「手違い」の場合は、カメラをぶら下げた大柄な女性が水辺に立っていて、そこから少し離れた場所で、男の子たちが遊んでいる。そして、それとは全く無関係な人もいて、しばらくすると彼女たちが一瞬触れ合う。そういう映像がまず浮かびました。さらに、そこに、死者に履かせる靴下やお葬式、水辺に沈んだ船の影といったイメージがだんだん加わっていったんです。
─やはり映像から。
「誘拐の女王」でも、義理のお姉さんがどんな人かを描写する時に、彼女が抱えているトラウマを書こうとしても上手くいきません。でも、そのお姉さんがいつも持っている裁縫箱が、どんな色で、蓋の内側がどんな風になっていて、中になにが入っているのかということを延々書き続けていくことで、そのお姉さんの人物像が、それぞれの読者のなかに湧き上がってくると思うんです。そして、そこからさらに、彼女の過去に思いを巡らせてくれたらいいなと。
─いろいろと想像が膨らみました。
だから、私が小説で一番重要視していない要素はストーリーなんです。あるいは、登場人物の感情や心。輪郭のないものは書けないと最初から白旗を揚げています(笑)。自分が言葉で表現できるのは、手触りや輪郭があったり、かつてそこにあったという意味で記憶の中に存在しているものだけ。それを書いた結果として、人間の内面といった輪郭の無いものが読者の中に生まれてきたらいいなと思っています。
─輪郭のあるものから無いものが。
きっと、映画もそういう風に作られていきますよね。小説には書かれていないことも、映像に映る限りは作っていかなければいけないですし。『博士の愛した数式』が映画化されたときは、小説にはなかった、博士の部屋の本棚に並ぶ本や食器棚に収納されている紅茶のカップを、小泉堯史監督が選んでくれました。
─監督が選ばれたものと、小説を書く際に小川さんが頭の中で見られた映像では、重なる部分もあれば、重ならない部分もあったのでしょうか?
幸福なことに私は、『博士の愛した数式』もフランスで映画化された『薬指の標本』も、ズレがなかったんです。『博士の愛した数式』では、台所にあった紅茶のカップが、私の家にあるものと全く同じものだったという偶然まであって、驚いてしまいました。きっとそういう雰囲気や好みが、知らず知らず小説のなかに出てきているんでしょうね。
─作品からイメージが伝わっていたんでしょうね。さて、『ことり』(朝日新聞出版)の「解説」で小野正嗣さんが、小川さんの作品の特徴の一つとして「具体的な地名や人名が出てこない」と指摘されていました。今回の作品でも、登場人物の名前が示されることが少なかったです。こうした書き方には、どのような意図があるのでしょうか?
それは、自分自身でもあまりよくわかっていません。自然にそうなったとしか言いようがないんです。さきほど、映像が出発点だと言いましたけど、たとえば、「測量」の家中を歩いて回ってその歩数を記録しているおじいさんの風貌や、「誘拐の女王」の裁縫箱を提げているお姉さんの容姿は、すごく具体的に見えています。だけど、名前は見えないんです。名札はつけていないですから(笑)。そして、どこの国の人かもわからない。
─なるほど。
もちろん、小説を書くにあたって、名前がある方が便利だなと感じる場面はしょっちゅうあります。ただ、そういうこちらの都合で名前をつけてしまうと、なにか、その人を裏切っているような気持ちになってしまう。本当にそういう名前かどうかはわからないですから。自分の中に湧き上がってきたイメージに忠実であろうとすればするほど、名前や場所は決められないんです(笑)。
─名前でいうと、「13人きょうだい」で、サー叔父さんに名前がなかったことが印象的でした。
「13人きょうだい」を書き始めた時に、私がサー叔父さんについてわかっていたことは、薄暗くて細長い小さな部屋に住んでいること、姪が可愛すぎて少し意地悪なことを言って惑わす人物であること、そして、仕事は白鳥の世話だということだけでした。でも、だんだん書いていくうちに、この叔父さんは本当に生きているのかな? と思えてきた。おばあさんは、「13人の子供を全員無事に育て上げた」と自慢しているけど、もしかしたら、実は一人失っているのではないか。そして、姪がふと、サー叔父さんの本当の名前はなんだろうという疑問を持ちます。そのあたりから、姪と叔父さんの間にある境界線がくっきりし始めたんです。それで、書きながら自分でも、「だから、叔父さんには名前がないんだな」と気づいた。「13人きょうだい」は、物語が進んでいく速度と、私自身が気づいていくスピードがぴったり重なり合っていた作品でした。
─『物語の役割』で、短編と長編を書くときの違いについて「短編と長編は同じ小説ではありますが、書いているときの神経がまったく違います」と述べられていました。その感覚についてさらに詳しくお伺いできればと思います。
どんな小説も、長さに関わらず背負わなければいけない荷物の重さは変わりません。短いから軽いというわけではないんです。ただ、短編の場合は、荷物を背負っている時間が物理的に短いので、却って関節にダメージがくるということはあります(笑)。短距離走のイメージが近いかもしれません。日頃運動していない人が、運動会で急に100m走ってアキレス腱が切れるような。強烈な痛みを伴うダメージがくる(笑)。長編は、やっぱり長距離なんです。呼吸は苦しいけど、書いている途中にランナーズハイのような感覚になったり、書いている過程自体が物語的になっていったり。あるいは、自分の予想外のルートに行ってしまうことも。もちろん、短編でもそういうことは起こるんですけど、長編はもっとダイナミックに。つまり、筋肉も長距離用と短距離用で二種類あるように、短編と長編では使っている脳細胞が違うんです。私の場合、どちらかを使っていると、もう片方も使いたくなるので、交互に書いたほうがバランスはいいですね。
─『不時着する流星たち』には、『若草物語』が題材の一つとなっている「若草クラブ」が収録されていますが、私たちブックショートは、「おとぎ話や昔話、民話、小説などをもとに創作したショートストーリー」を公募する企画です。具体的な先行作品をもとに新たな作品を作ることについて、お考えがあれば教えてください。
それは本当に小説の面白いところで、日本の文学の歴史上様々な作家がそうした手法で書いています。逆にいうと、それだけ物語のパターンが出尽くしているのだとも言えるでしょう。だから、意図的にやらなくてもそうなってしまうんです。いままで誰も書いたことのないものを書こうとしても、それはきっと不可能でしょうし、そんなに意気がる必要もありません。結局、先行作品を使って別の作品を作ることと、ゼロから自分で作るということは、そんなに違わないと私は思います。
─ええ。
『若草物語』も、エリザベス・テイラーと結びついたために、とんでもないお話になってしまいましたし(笑)。すでにもう読み尽くされ、解釈し尽くされて、新しいものなんて出てこないと思われている小説でも、いろいろ分解したり、糸を解いていくと新たな発見があるんです。長く読み継がれている名作であればあるほどそうだと思います。だからこそ人間は、千年以上も小説を書き続け、読み続けているのではないでしょうか。
─最後に、小説家を志している方にメッセージいただけますでしょうか。
小説を書くときに必要なのは、やっぱり根気だと思います。みんな一応日本語は喋れるし書けるんだから、根気さえあれば小説は完成する(笑)。ただ、文章を書くということは本当に大変なので、途中で嫌になってしまう人もいるでしょう。だけど、そこで諦めず、一行一行を磨き上げる執念深さ、お話を最後まで書き切るという根性を発揮する。そうすれば、小説というのは書けるようにできていると思います。
─根性や執念のモチベーションを保つのも大変ですよね。
それは、締め切りでもいいですし、賞をとりたいとかなんでもいいと思うんです。とにかく書いて初めて、自分の今の実力や特徴がわかってきます。だから、書いてみないことには、先に進めないということですね。
─ありがとうございました。
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