川村元気
1979年、横浜生まれ。上智大学文学部新聞学科卒業後、東宝にて『電車男』『告白』『悪人』『モテキ』『おおかみこどもの雨と雪』『寄生獣』などの映画を製作。2010年、米The Hollywood Reporter誌の「Next Generation Asia」に選出され、翌2011年には優れた映画製作者に贈られる「藤本賞」を史上最年少で受賞。2012年には、ルイ・ヴィトン・プレゼンツのCGムービー『LOUIS VUITTON -BEYOND-』のクリエイティブ・ディレクターを務める。同年に初小説『世界から猫が消えたなら』を発表。同書は本屋大賞へのノミネートを受け、70万部突破の大ベストセラーとなり、佐藤健、宮崎あおい出演での映画化が決定した。2013年にはアートディレクター佐野研二郎と共著の絵本『ティニー ふうせんいぬのものがたり』を発表し、同作はNHKでのアニメ化が決定している。その他の著書として、イラストレーター益子悠紀と共著の絵本『ムーム』、山田洋次・沢木耕太郎・杉本博司・倉本聰・秋元康・宮崎駿・糸井重里・篠山紀信・谷川俊太郎・鈴木敏夫・横尾忠則・坂本龍一ら12人との仕事の対話集『仕事。』、BRUTUS誌に連載された小説第二作『億男』がある。
『億男』川村元気(マガジンハウス 2014年10月15日)
「お金と幸せの答えを教えてあげよう」 宝くじで3億円を当てた図書館司書の一男。
浮かれる間もなく不安に襲われた一男は「お金と幸せの答え」を求めて大富豪となった親友・九十九のもとを15年ぶりに訪ねる。だがその直後、九十九が失踪した―――。ソクラテス、ドストエフスキー、アダム・スミス、チャップリン、福沢諭吉、ジョン・ロックフェラー、ドナルド・トランプ、ビル・ゲイツ……数々の偉人たちの言葉をくぐり抜け、一男の30日間にわたるお金の冒険が始まる。人間にとってお金とは何か? 「億男」になった一男にとっての幸せとは何か?九十九が抱える秘密と「お金と幸せの答え」とは?
─新刊『億男』の出版おめでとうございます。とても楽しく拝読させていただきました。今作は、“お金と幸せ”がテーマとなっています。まずは、その着想のきっかけや背景について教えていただけますでしょうか。
まず、二年前に書いた前作『世界から猫が消えたなら』では、世界から電話や映画などが消えていくなかで、それらが消えた世界を描くことによって相対的にそのものの意味を知ろうとしました。そのとき“世界からお金が消えたなら”という章を書こうと思ったんです。お金が消えたらどんな風に生活が変わるのか、お金ってそもそも人間にとってどういうものなのだろうと考えて調べ始めました。そしたらこれは本当に深いし面白いぞ、これだけで小説が一本書けるな、と思い『世界から猫が消えたなら』では外したんです。
そしてそこから二年間、とことんお金と向き合いました。小説にも書いてますけど、まずはお金の重さやサイズを測るところから、自分の体重は毎日測るし好きな人の誕生日は覚えるのに、お金については重さもサイズも知らないんだというところから始めて、それから実際に一万円札を半分に破ったりもしてみました。どういう気持ちになるんだろうと。また、約120名の億万長者と言われる人たちに取材したり、億万長者セミナーに通ったり、馬主席で競馬をしたりしながら、お金とは人間にとってどんなものなんだろう、お金と幸せの答えってどこにあるんだろうとずっと探していました。その過程を小説にして読者に伝えられたら面白いなと思ったんです。
─川村さんご自身の経験に基づいた小説だったんですね。取材されていかがでしたか。
お金持ちのことを僕は“億男”と呼んでいますが、億男のなかには幸せな人もいて幸せじゃない人もいて、幸せかどうかという意味だけで言えば僕たちとそんなに変わらないなという印象でした。当たり前ですけどお金があるから幸せということではない。とはいえ、お金が無くても幸せに過ごせるというのも怪しい。じゃあ、お金と幸せのベストな場所はどこなんだろうと考えました。本屋さんにはお金持ちになるための本がたくさん並んでいるけど、そもそもみんな本当にそんなにお金持ちになりたいのか、ずっと疑問だったんです。億万長者セミナーに行って「3億円手に入ったら何が欲しいですか、何でもいいから書き出してください」と言われたとき、僕は全然大したこと思いつけなくて、大きな家とか世界一周とか書いてはみたものの、それが本当に欲しいかというと怪しかったんですよね。そこから、結局自分は何が欲しいんだろうと切実に考えるようになりました。
『世界から猫が消えたなら』では死を通して人間を描くと、間近に迫った死を前に何をすればいいのか、誰に会うべきなのか優先順位がはっきりすると思いましたが、今回、お金を通した瞬間に、本当にその人にとって幸せを感じるもの、心から欲しているものが見えてくることがわかって面白かったです。僕が描きたかったのはお金ではなく人間だったんだということにも気付きました。
もともと僕自身はあまりお金に興味が無くて、どちらかと言えば苦手意識、あまりそれを話題にしてはいけないと思っている典型的な日本人でしたが、だからこそ掘り進んで行ったという感じでしたね。
─小説を書き上げて、お金と幸せの関係についての考えはまとまりましたか。
見えてきたのは、当たり前なんですけどお金は“紙と金属”でしかないということ。その紙と金属に、人間が信用を与えて流通しているわけですよね。つまりお金は人間の信用を形に変えたものなんだと気づいて、その瞬間にお金っていいものじゃないかと思ったんです。これは信用なんだ、人が人を信じるという気持ちが紙や金属になっているんだ、人を信じたいというギリギリの危うい感情によって成立しているのがお金なんだと思って、面白いなと感じました。
─信用を形にしたものであるお金をたくさん集めても、必ずしも幸せになれないところが難しいですね。
すごく難しいと思いますね。百瀬(『億男』登場人物)のセリフにもありますけど、お金をたくさん持っている人にはどこか裏切られるんじゃないか、自分自身じゃなくて自分のお金に人が寄ってきているんじゃないかと疑う気持ちがあるから、人間関係が壊れちゃうこともあるんですよね。お金はあっさり人間を打ち負かしてしまうというか。お金持ちの人たちと話していてそこが一番印象的でした。難しいのは、お金は自分も変えるけど周りの人も変えてしまうということ。例えば、同じくらいの収入の人が仲良くしてて、急に片方だけ億万長者になったら友人関係がそのままであり得るのか。僕は正直難しいと思う。
─お金持ちになったその先に必ずしも幸せがあるわけじゃないということは、お金持ちになって初めて実感できることなのかもしれないですね。一方でお金があれば幸せになれるはずだと信じている人もたくさんいて、その情報の非対称性はありますよね。
そうなんですよね。だからこそ億男を調べたかったんです。つまり大事なのはお金持ちになることではなく幸せになること。じゃあ億男はそれを知っているんじゃないか、お金と幸せの答えを教えてくれ、と一男(主人公)は調べに行きます。でもそれを知るのは非常に難しい訳ですよね。僕は『世界から猫が消えたなら』で、死ぬという究極な状態を想像することで生きるということを書いたように、ものすごくお金持ちになった人たちの話を聞くことによってお金と幸せの関係が急に具体的になるんじゃないかなと思ってそれをやってみたんです。ただそれを僕はストーリーでやりたいという気持ちがすごく強かったのでこういう寓話に託したところがあります。
─『億男』は日本人のお金に対する価値観を変えるきっかけになる一冊になると思います。
そうなるといいなと思っています。これから色んな人に感想を聞いていくのが楽しみです。
*
─今年の8月に、私たちショートショート フィルムフェスティバルは、「ブックショート」というショートフィルムやラジオ番組の原作となる短編小説を募る賞を新たに設立しました。川村さんのデビュー小説『世界から猫が消えたなら』は、NHK FMでラジオドラマ化され(2013年7月に放送)、佐藤健さん、宮﨑あおいさんをキャストに迎えて映画化されることも決定しています。ご自身の小説がラジオや映画になることについてどのようにお考えでしょうか。
僕の仕事は映画プロデューサーなので、もともとはせっかく小説を書くのなら映画になりにくい作品の方が面白いなと思って『世界から猫が消えたなら』を書きました。映画というのは「何かが消えたこと」を表現するのが苦手なメディアで、小説なら「世界から猫が消えた」と書けば読者はその一行で想像するのだけど、映画だと何を撮れば「世界から猫が消えた状態」になるのかがわからない。
一方、ラジオと小説はかなり近いんですよ。つまり「世界から猫が消えた」とラジオで言えばその世界をリスナーが想像する。ラジオドラマは妻夫木聡さんが声優として主演してくれたのですが、すごく良かったです。
映画化が決まったとき僕はかなり難しいと思ったのですが、映画は映画なりの発明をしていて、監督の永井聡さんや、僕のプロデューサーとしての師匠筋の春名さん(『世界の中心で愛を叫ぶ』等のプロデューサー)は、「世界から電話が消えた」そのとき電話が消えるシーン自体も大胆なCGなど使って面白い表現をするんですが、それに加えて電話が消えたことで人間関係も変わるんじゃないか、というアイデアで作っているんです。つまり、電話で知り合った彼女がいるとしたらその彼女との関係もゼロになってしまう、思い出も全て書き換わってしまうということ。だから、電話が消えた世界では僕と彼女は出会っていないことになっているという表現になるんです。僕の考えた世界に、とても面白い解釈でアイデアを付加してもらうことで、とても映画的な脚本になったと思っています。
要するに、小説とラジオはそのままスライドできる関係性で、小説と映画の関係性では小説のアイデアから映画的なエモーショナルな発明があるか、ということが重要だと思っています。だからそうやって映像を作る人たちのアイデアを喚起するものであることがすごく重要で、よくある「映画化しそう」と言われる小説が映画を作る人間にとってあまり良くないのは、喚起されるものが無いからなんですよね。書いてあることをそのまま映像に落とし込める小説であれば映像にしない方がよくて、そこから何か新しい映像のアイデアが浮かぶものが映画化に向いているんだと思います。例えば僕が映画化した『告白』(湊かなえ)という小説は、最初読んだときにとても面白い!と思いました。ただ、五人の登場人物の独り言で構成されているのでそのまま映画に置き換えようとしても映画にならないんです。でも、登場人物たちは本当のことも言っているけど嘘も言っているんじゃないか、じゃあその本当と嘘を映像の中で表現したら面白いんじゃないかと考えました。映画化はある種、小説に対する評論みたいなところもあると思うんですよね。だから何かそこを喚起するものである必要があるんだと思います。
─『世界から猫が消えたなら』文庫のあとがきで中森明夫さんが、“(川村さんは)映画原作を探して年間五百冊読んだという。”と書かれています。映画プロデューサーとして映画にしてみたい小説とはどんな作品でしょうか。
昔はストーリーやキャラクターを気にしていたんですけど、最近はどんどんシンプルになっていて、つまるところ「タイトル」なんじゃないかと思っています。映画を作るときって、宣伝含めて二年ものあいだ、数百人のスタッフが関わるんですよ。だから、それだけの期間、それだけの人数を牽引することができるタイトルかどうかって考えますよね。
今、書店に並んでいる本を見ても、自分がこれから数百人のスタッフと「これなら付き合える」と思えるタイトルは少ないです。だから、良いタイトルを捻り出せるかどうかは良い一文を書くよりもずっと重要で、そのタイトルを見るだけで喚起されるものがある必要がありますよね。僕は『世界から猫が消えたなら』というタイトルは気に入っていて、はじめは『世界から僕が消えたなら』だったんです。ストーリー通りに行くとそっちの方が正しいわけですよ、僕が死ぬとしたら世界はどう変わるのか、自分にとって大切なものは何だろうかという話だから。でもそれだと数百人を牽引できないなと思ったんです。色んな人にとって答えが違うタイトルにしたくて、『世界から猫が消えたなら』としました。“僕”が“猫”に変わった瞬間に、すごく困る人がいるだろうし、どうでもいい人もいるだろうし、猫が嫌いな人にとってはむしろ嬉しいのかもしれないのですが、そこに色んな人の議論とか想像を喚起するものがある。猫と言った瞬間にどこか引っかかるというか。『億男』というタイトルも、“億”という言葉はお金の単位として一番わかり易い、金持ちを一言で表すと“億”って言葉が一番強いと感じました。それが『億万長者』とか『大金持ち』というタイトルだと引っかからない。でも『億男』というと、バットマンやスパイダーマンのように、お金持ちが何かまるで「人間とは別の生き物」「特殊な才能を与えられた人間」みたいな印象になる。加えて、造語なのに、誰にでも意味は伝わる。そういうラインをすごく狙っています。
吉田修一さんの『悪人』ってすごいタイトルだと思うんですけど、それは悪人って何だっていうことにスタッフ全員を付き合わせるんですよね、みんなが考えなきゃいけない。そういうタイトルにしたいなと常々思っています。物語やキャラクターはタイトルに絶対引っ張られますから。だからこそ志が高くレイヤーがたくさんあってキャッチーという欲張りなタイトルを目指します。
─ブックショートでは、昔話や民話などをモチーフにした(二次創作した)オリジナル短編小説を公募します。川村さんは、『億男』に登場する九十九というキャラクターのセリフや、山田洋次監督へのインタビュー(『仕事。』集英社)でも“『学ぶ』の語源は『真似る』”とおっしゃっていて、ブックショートの考えと共通する部分があるように感じました。
12人の巨匠たちに「僕と同じ年の頃、何をしていましたか?」という質問を投げかけていった対話集『仕事。』という本を先日出したのですが、その本の1回目のインタビューが山田洋次監督で「学ぶということは真似ることだ、最初はとにかく真似て真似てそのなかで作っていくんだ」ということをおっしゃっていて、最終回に坂本龍一さんが「オリジナルであるために勉強するんだ、つまり人の真似にならないために過去を勉強するんだ」とおっしゃっていました。『仕事。』においては、「まずは真似る事で学べ」と言われたことから始まって、「オリジナルであるために学び続けろ」というところで終わっているんですけど、まさにその通りだと思っています。まずは真似ることで上手くなっていくしかない。でも、どんなに真似ても自分が出てしまうところってあるんですよね。どれだけ師匠の物真似をしてもどうしてもはみ出ちゃうところ、自分のクセみたいなものがあって、それが自分のオリジナルなんだと気づくのが正解な気がします。だから、ブックショートのテーマである昔話や民話をなぞって書いていても、どこか自分が逸脱する瞬間みたいなものがオリジナルな表現だと思うので、まずはその話が何故面白いのか、どうして何十年も生き残っているのかということを考えるだけで意味があることだと思います。
─川村さんご自身が真似てきたことはどんなことでしょうか。
小説を映画化する、脚本にするという行為はその作家の思考をなぞることなんです。僕は吉田修一さんの『悪人』を映画にしたことがきっかけで小説を書こうと思いました。あの映画は吉田修一さんがご自身で脚本を書いたんです。自分で書いた小説を自分で脚本にするのはとても大変なことだったと思います。ただ、吉田さんと一緒に脚本を作りながら二年間、限りなく原作者の思考を真似るというか、この人がどうやってこの小説を書いたのかをとことん考え抜いてきました。だからそれによって今書けているのかなという気はします。人によっては好きな小説を全部写経するという人もいるぐらいで、それは大変だけどきっと意味はあるでしょうね。僕はそれのプロセスを映画化するという行為でもって学んだというところがあります。
─最後に、ブックショートに応募しようと思っている方にメッセージいただけますでしょうか。
昔話や民話の二次創作というお題があるので、さっき言った通りこれからラジオにする人や映画にする人を喚起させるようなタイトル、そして物語なりキャラクターなりの発明みたいなものが一つとは言わず二つ三つ入っている作品を書くことができるといいんじゃないかと思います。
─ありがとうございました。
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*インタビューリスト*
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辻村深月さん(2015.6.17)
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山崎ナオコーラさん(2015.5.18)
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池澤夏樹さん(2014.12.6)
いとうせいこうさん(2014.11.27)
島田雅彦さん(2014.11.22)
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川村元気さん(2014.10.29)
梨木香歩さん(2014.10.23)
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冲方丁さん(2014.9.22)
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