小野正嗣(おの・まさつぐ)
一九七〇年、大分県生れ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。文学博士(パリ第8大学)。立教大学文学部文学科文芸・思想専修准教授。二〇〇一年『水に埋もれる墓』で朝日新人文学賞、〇二年『にぎやかな湾に背負われた船』で三島賞、一五年「九年前の祈り」で芥川賞を受賞。その他の小説に『森のはずれで』『夜よりも大きい』『獅子渡り鼻』等。エッセイ集に『浦からマグノリアの庭へ』、翻訳にマリー・ンディアイ『ロジー・カルプ』等がある。
『水死人の帰還』小野正嗣(文藝春秋 2015/6/5)
遠い号砲が、オジイの戦争の記憶を呼び覚ます。
悪戯者の猿は、オバアの血を騒がせる。
冥界から使者が訪れ、水死人は姿を変えて帰還する――。
最初の作品から20年の光跡を示す、魅惑の短篇集。
─新刊『水死人の帰還』には、処女作「ばあばあ・さる・じいじい」をはじめ小野先生が「文学のふるさと」とおっしゃるフランス留学前に書かれた作品(「夜神楽」、「ブイになった男」)、留学中の作品(「水死人の帰還」)、帰国後の作品(「おでぶではげの女の子とおじいさん」、「みのる、一日」)が収録されています。まずは作品の変遷について感じたことをお伺いできますでしょうか。
最初の頃の作品を今読み返してみたら、これほど複雑な構文でイメージを凝縮するように書いていたことに僕自身驚きましたね。当時はどうしても、自分が生まれ育った大分県南部の小さな土地、蒲江が持っていた、ある種の閉じられた感じを言葉で表現するにはどうしたらいいのか、という意識が念頭にありました。それで形式的な制約を課すことで、できることがあるのではないかと思い、「ばあばあ・さる・じいじい」や「夜神楽」で書いたような文体、前の文章の末尾の二字と次の行の冒頭の二字を重ねて文章が切れないように円環を作る、という方法でそれを表現しようとしていたんだと思います。ただ、今読むと、重いなと感じる部分もありますね。形式的制約によってできたこともあるのでしょうけど、できなかったことも大きいのではないかと感じています。
─フランスに行かれる前のお話ですね。
その後フランスで、僕をご自宅に受け入れてくれた詩人で批評家のクロード・ムシャールさんにたくさんの作品を紹介してもらったことで、様々な書き方に出会うことができました。さらに、そうしたなかで僕自身の書き方にも変化があったと思います。留学前は自分自身が、書く対象である蒲江という土地に密着している感覚がありましたが、留学によって僕と土地の間には自然と距離ができました。だからフランスで書いた「にぎやかな湾に背負われた船」(三島賞受賞作)は、蒲江から距離がある作品だと思います。ただ、そのあと書いた「水死人の帰還」では、僕はもう一度、蒲江に密着した書き方にチャレンジしています。僕自身が感じていた蒲江の濃密な人間関係や風土を言葉でどう表現するかということを改めて考えて書こうとしたんです。そのあと、帰国後に書いた「おでぶではげの女の子とおじいさん」や「みのる、一日」は再び距離がある作品で、少し空気の通りが良くなっているのかなと思います。
─蒲江への眼差しの距離感が繰り返し変化しているんですね。
僕自身が蒲江の濃密さをまだ書ききれていないのではないか、という思いを持っているので、未だに「ばあばあ・さる・じいじい」や「夜神楽」のような文体で作品を書いてみたいという欲望はあるんですよね。そこに戻っていけばまだできることがあるのではないかと。だから、今後もそういった形式で書くことはあり得ます。
ただ一方で、読者にとっての読みやすさをだんだん考えるようにもなりました。それは、教員になって学生と接するようになったことが影響しているかもしれません。学生たちの読書の感想を聞いてみると、あまり複雑な作品、濃密な文体は読めない、わからないという反応が結構あるんですね。それで、自分のやりたいことだけをやっていると読者に届きにくくなるのかもしれないと思ったこともあります。書いているときは読者に合わせて読みやすく書こうとはまったく考えていないのですが、そういうことを一旦考えると無意識のうちに自分をセーブするということはあるかもしれません。
─なるほど。
雑誌「モンキービジネス」(ビレッジブックス)に連載していた『浦ばなし』という作品は、責任編集である柴田元幸先生に「いやいや、そんなこと気にしなくていいから。昔書いてくれた息の長い文章を僕の媒体では好きに書いてくれていいから。」と言っていただいたので、「夜神楽」や「水死人の帰還」に近い文体で書きました。今後も必要に応じて色々な文体で書いていければと思っています。
─その柴田先生は、小野先生の著書『にぎやかな湾に背負われた船』(朝日文庫 2005年)の解説で、小野先生の作品の魅力について“まっすぐ進まない、寄り道に満ちた旅”という意味のことを書かれています。
『水死人の帰還』では、“そんなことを言われるはずもないのは百も承知ながらも、それでも子ができたから返してくれなどと、言われるようなことにでもなったらかなわんとひとり危惧したばあばあが、新しい乳母車一台買えるほどの祝い銭を奮発してしまったほどの乳母車”(「ばあばあ・さる・じいじい」)や“猿どもがきちんと座布団に座り、(中略)深く頭を垂れてお悔やみしていたこと”(「夜神楽」)という場面などでその魅力、そして故郷への愛を感じました。
その部分は僕にとっても重要なシーンだったので、引用していただきとても嬉しいです。読み直したとき印象に残った場面ですし、書いているときも楽しかったところですね。
蒲江にはフランス留学中はあまり帰っていなかったのですが、帰国してからは年に一回は帰っていて、帰ると必ず墓参りに行きます。「水死人の帰還」でおじいさんが山にある墓地に座って下の海を眺めている場面は、まさに僕の墓参りから来たイメージですね。その共同墓地から見える景色、小さい湾とその周囲に密集した集落は僕の原風景です。帰省してそういう景観に触れ、色々な年寄りや知り合いから話を聞くことは、僕が作品を書くうえで大切な栄養になっています。
─蒲江の変化は作品にも影響したりするのでしょうか。
相当影響を受けています。たとえば「水死人の帰還」は話が暗いですよね。それは当時僕が帰省したときに、道路やトンネル、港といったインフラが整備されて生活が便利になっていく一方で、住んでいる人たちがどんどん年を取って過疎が進み、浦に元気がないな、年寄りばかりになってしまったなあ、と感じたことが反映されているからだと思います。「水死人の帰還」から「マイクロバス」まではそういう雰囲気ですね。帰省したときに感じたことが作品に本当に出ているんだと思います。
─蒲江次第で小野先生の今後の作風が変わってくるかもしれないですね。
そうかもしれないですね(笑)。現実とは逆に、浦の人口が増えて雑多な人々が集まっているという作品も書けるのではないかと考えています。地方はどんどん過疎化して元気がないと言われていますがしぶとく生き続けているわけですから、外から新しい人やものが入ってきて何か変わるという可能性はありますよね。小説でそういうことを想像してみることもできるはずです。
─その小説に現実が追いついたとしたら、素敵なことですね。
そういうことがもし本当に起こったりしたら面白いですよね。
─話題が変わりますが、私たちブックショートは、「おとぎ話や昔話、民話、小説などをもとに創作したショートストーリー(1,000〜10,000文字)」を公募する企画です。小野先生は、芥川賞受賞インタビューで、“おそらく作品を書くことと読むことは連動していて、すばらしい作品を読むと書きたくなります。そのすばらしい作品を読んだり真似をすることによって、自分の経験とつながってくると思うんですね”と語っておられました。先行作品をもとに新しい作品を創作すること、二次創作やパスティーシュについてのお考えをお聞かせください。
二次創作はとても重要な活動だと思っています。そもそもすべての創作を二次創作と言うことさえできるかもしれません。あらゆる作品は、必ず先行する作品群との関わりのなかにあります。例えば美術では、ある時期まではギリシャ、ローマの古典的な神話や伝承が絵画や彫刻の題材で、その題材に触発されてさらにまた別の人が似たような作品を作るという歴史を経てきています。僕が先週フランスに行っていたときちょうど開催されていたベラスケス展では、17世紀に活躍したスペインの画家ベラスケスの作品の横に、その作品の元になっている彼の師匠が描いた絵や、彼が影響を受けた同時代の画家の作品が並べられていました。ほぼ同じような構図で、でも異なる細部がある作品が。それも二次創作と言っていいと思いますね。
─面白いですね。
文学で有名なのはジョイスの『ユリシーズ』ですよね。『ユリシーズ』は『オデュッセイア』の物語を20世紀初頭のダブリンに移し替えて、その一日を描いた作品ですからね。僕の場合は、同じひとつの小さな土地を舞台にした物語をずっと書き続けてきました。これを自分では”小さな土地モデル”と言っていますが、そういう書き方自体はこれまでの世界文学のなかでもたくさんありました。また、例えば人物など具体的な何かを入れ替えて書くということだけではなくて、すでにある作品を読んだからこそできる書き方というものもあると思います。僕は今でも、海外の面白い作品を読んで、こういう設定で日本を舞台に書いたらどうなるのかな、と考えたり、日本の古典を読んで、これを現代に移したらどうなるかな、と想像したりします。僕の作品に「人魚の唄」(『マイクロバス』に収録)という短編があります。自分が人魚であると信じている高齢のおばあさんが、浜にいる亀を自分の知り合いの生まれ変わりだと言い出して、その亀に乗って海に帰ろうとするというお話。明らかに「浦島太郎」がモチーフになっていますよね。
─ブックショートでは、大賞作品をショートフィルム化、ラジオ番組化します。
著書『ヒューマニティーズ 文学』(岩波書店 2012年)で小野先生は、“文学とは何よりも「わたし」と「他者」をつなぐものである。そして、社会とは人と人とのつながりの場である以上、社会が社会であるために、文学は何よりも必要とされる。逆の言い方をすれば、文学のないところに社会はない。文学の死はすなわち、人間社会の死である。”と書かれています。とても力強く印象的なお言葉でした。文学が形を変え、映像や音声で語られるときにも同じことが言えるとお考えでしょうか。
同じことが言えると思います。それは人間社会の死ですね。文学や映画などの芸術は遊びと結びつきます。たとえば子供の遊びを考えたら、彼らは文字通り我を忘れ、「違う者」になって真剣に遊んでいますよね。その時の子供は自分が生きている現実の世界とは違う世界を見て、自分とは違う者に変身している。一方、あらゆる芸術活動も、他者になったり、 “いま”、“ここ”には無い別の世界を出来させるものです。つまり、文学であれ映画であれ音楽であれ、芸術は遊びという活動と密接に結びついているんですね。遊びが無い世界は死の世界です。遊びが許されない世界を考えてください。その最たる例が強制収容所や絶滅収容所です。
ちょうど僕が先週参加してきたフランスのパンテオン(偉人たちを祀る霊廟)の式典で、四名が国の偉人として移葬されました。そのうちの一人が、ジェルメーヌ・ティヨンという人類学者でした。ナチスに対するレジスタンス運動に加わって逮捕され、ドイツにあった強制収容所に送られた女性です。そこで彼女が何をしたかというと、戯曲を書いたんですね。小さなノートにびっしり書き込んで。強制収容所の仕組みがどういうものか、どういう世界なのか、そこで生きている捕虜や看守を登場人物として描きながら、戯曲の形で明らかにしているんですよ。そういう芸術活動や遊びが存在している限りは、人は生きているということなんです。けれども、そういうものを奪うのが強制収容所や絶滅収容所で、そこは人間から遊びが奪われた死の世界なんですよね。
─絶滅収容所についてのお話は『ヒューマニティーズ 文学』では、ジャン・アメリーの言葉が紹介されていましたね。
「遊び」とは、機械でいうと接合部分が壊れないようにするための隙間やゆるみのことを指しますよね。ちょっと余裕を持たせることで、安全装置の役割を果たしている。そうすると、芸術という遊びは、人間が壊れないための安全装置ということになります。映画や文学などの芸術が無ければ人間は壊れてしまいます。それが無い世界なんて、人間が生きていくなかで一番本質的なものが奪われた世界だと思うんですよね。
─映画と文学の違いについてはどのようにお考えでしょう。
もちろん映画と文学というのは、作品を享受する段階においては大きな違いがあります。文学は言葉しかないけれど、映画は言葉に加えて映像や音楽など様々な要素が混在して作品となっていますから。だけど、それに接する我々の態度は共通だと思うんです。つまり、小説でも映画でも、良い作品を観たり読んだりすると人と話したくなりますよね。そのとき、それを他者に伝えるには言葉を使わなければならない。たとえば「あのシーンが良かったよね」と言ったとき、その場面を映像で観せることはできるけど、自分がどういう風に、どういう意味でいいと言ったのかということは、映像を観せるだけでは伝わりませんよね。それは小説も同様です。お互いにこのシーンやこの文章がいいよね、と言ったとしてもきっと感じた良さは違いますからね。どちらも言葉によって表現し合うことでしか共有できなくて、そのために言葉を練り上げなければいけないという点では同じなんだと思います。
─映画であれ小説であれ、自分が感じた作品の良さを伝えるためには自分の言葉が必要なんですね。
だから僕は作品について「どういう風に私は観たか、読んだか。」を説明するていねいに練り上げられた言葉が世の中にもっと流通しなければいけないと考えています。インターネットでは、上から断罪するような言葉が溢れていますが、それは明らかに思考を放棄していると思うんですよね。ある作品について“クソだ”というのは簡単です。でも、なぜそれをクソだと言うのか、どうしてそう思うのか理由を言葉で説明しなければいけない。だって極端な話、現実の人間の体のなかではうんちができるまでに実に複雑なことが起こっているわけです。作品をうんちと言うのなら、その複雑な過程も説明した上で言ったほうが面白い、と思うわけですよ(笑)。ツイッターなどでは、字数の制約もあって、きちんとした論理的な言葉で自分の意見を表現するのはむずかしいでしょうね。
─どういう風に作品を読んだかを言葉にする手段の一つとして読書感想文がありますが、読書感想文の代わりにブックショートを宿題にして下さった学校もありました。
それはすごくいいですね。読書感想文というフォーマットだとどうしても解説やあとがきだけ読んで書くということが横行してしまいますけど、二次創作というテーマなら、元の作品をきちんと読んだ上でなければ書けないですからね。とてもいい試みだと思います。
─最後に、ブックショートに応募しようと思っている方にメッセージいただけますでしょうか。
ブックショートが素晴らしいのは、テーマが二次創作であるということです。何もないところから一万字書くのはつらいと思うんですよ。でも、まずは人の真似でもいいから書いてごらんというのは、とても取り組みやすいのではないでしょうか。
それに、企画自体が「書こうと思ったらまず読みなさい」というメッセージになっていますよね。まずは他者がエネルギーを注いで書き、歴史のなかで残ってきた言葉を自分の中に入れなさい、それから作品を書きなさい、と。だから、ブックショートが目指しているところが示しているように、我々がものを書きたいと思うのなら、まずは他者の作品を色々と読んでみる。そうすると、自分もこういう作品が書きたいと触発されるものに必ず出会えるはずです。そしたら、それを書き写したくなるかもしれない。さらには模倣したくなるかもしれない。そうすることによって、他者と一体化しようとするわけですね。だけど、結局一つにはなれないんです。全く同じようにはならず、はみ出してくる部分が必ず出てきます。そこが自分の場所ということなんですよね。そうやって模倣を繰り返していくことで自分だけの書き方やテーマが必ず見つかり、結果的に自分自身の作品を書くことに繋がっていくんだと思います。
─ありがとうございました。
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