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2021年度10月期他薦アンケート
日本博 日本各地のストーリー 公募プロジェクト（第８回ブックショートアワード）10月期の優秀賞受賞者の皆様に、ご自分以外の作品のなかで最も面白いと思った作品をアンケートで答えていただきしました！
（順不同 / ご返信いただいた方のみ記載）
■推薦者：斉藤高谷 / 『昼下がりの空き部屋から』（『春の野路から（岩手県）』）
○選んだ作品：
『私は寅子』淡島間（『寅子伝説（埼玉県蓮田市）』）
○選んだ理由：
昔話と現実が繋がっている感じと、物語全体を貫く緊張感が面白かったです。
■推薦者：五条紀夫 / 『蟻の恩返し×増殖』（『鶴の恩返し』）／『散る花の願い』（『花咲かじいさん』）
○選んだ作品：
『二年目でも待てない』平大典（『三年目（江戸）』）
○選んだ理由：
油断をしていたら意外な展開で殴られました。オチも良かったです。
■推薦者：小山ラム子 / 『大きなつづら、小さなつづら』（『舌切り雀』）
○選んだ作品：
『あれはきっと、同じ月』草間小鳥子（『やまんばのおはなし（福岡県糟屋郡志免町）』）
○選んだ理由：
胸がぎゅっとなるお話で、何度も読み返しました。
■推薦者：香久山ゆみ / 『まんじゅうこわい』（『まんじゅうこわい』）
○選んだ作品：
『私は寅子』淡島間（『寅子伝説（埼玉県蓮田市）』）
○選んだ理由：
グロいのは苦手なのですが…。むしろこのお話こそが本来の結末なのではと思わせるほど、自然で上手な展開でした。悲しい伝説の供養にもなったのではないでしょうか。
■推薦者：平大典 / 『二年目でも待てない』（『三年目（江戸）』）
○選んだ作品：
『アクリル越し』洗い熊Q（『たぬきの火の用心（神奈川県）』）
○選んだ理由：
コロナ禍の状況下で自分自身を見つめ直す姿が秀逸でした。
■推薦者：裏木戸夕暮 / 『黒い果実』（『初恋（島崎藤村）』）
○選んだ作品：
『蟻の恩返し×増殖』五条紀夫（『鶴の恩返し』）
○選んだ理由：
アリ難い筈の恩返しが恐怖に変わり、小憎らしいクソガキがまさかの大活躍。からのオチ。途中で笑い出して「これにしよう」と決めました。
■推薦者：夏目会 / 『オオカミさんの正体』（『おおかみと七ひきのこやぎ』）
○選んだ作品：
『あっても、なくても』松ケ迫美貴（『こぶとりじいさん』）
○選んだ理由：
読み終わったあとにすごくすっきり優しい気持ちになれるお話でした。慧くんがひどい人でも悪い人なわけでもなくて、だからこそ切ないな〜と思いました。
■推薦者：川瀬えいみ / 『秋の恩返し』（『信太狐（大阪府）』）
○選んだ作品：
『散る花の願い』五条紀夫（『花咲かじいさん』）
○選んだ理由：
切なく優しく余韻を残して読み終わる――と思ったところに、ちゃんと落ちがあって、その落ちがまた素敵に心地良いものでした。
■推薦者：盧仁淳 / 『石の声』（『セメント樽の中の手紙』）
○選んだ作品：
『あっても、なくても』松ケ迫美貴（『こぶとりじいさん』）
○選んだ理由：
整形という行為とこぶとりじいさんの物語を関連付け書く発想力が素晴らしいなと感じた。学生の男女の絶妙な関係性も読んでいてとても面白かった。
