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               国際短編映画祭につながる「ショートフィルムの原案」公募・創作プロジェクト 奇想天外短編映画 BOOK SHORTS

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原作開放小説一覧

どなたでもショートフィルム化可能な原作の一覧です。
(詳しくはこちらをご覧ください。)

『青い血、赤い鱗』
 東村佳人

(『赤いろうそくと人魚』)

人魚は人に育てられた。実の母の顔も知らず、ただ育ててくれた老夫婦に恩返しのために、蝋燭に絵を描いて、幸せにしてくれたから、とその家業を助けた。しかし、いつしか彼女の頭の中で誰かが囁き始める。いつ聞いたかもわからない、誰のものかもわからない声が。ひとつ、ぬりてはおやのため――。

『死にたがりの人魚姫』
 東村佳人 

(『人魚姫』)

昔誰かが言った。私は姉さん達の駄目なところを集めたんだって。でも気にはならなかった。私は人間の言葉が読めるから。エレーン姉さんみたいに歌が上手くなくても、オーリ姉さんも知らない物語を知っているから。

『与吉と台風』
 襟裳塚相馬

(『画図百鬼夜行』)

『画図百鬼夜行』で有名な鳥山石燕には、妖怪を見ることができる与吉というライバル絵師がいた。与吉は石燕が描いた台風に潜む妖怪を偽物だと見破り、本物を描くことに命をかける。ついに台風がきた日、与吉は舟で海に出た。そして、台風の妖怪の正体をその目に見たのだが……

『F・A・C・E』
 澤ノブワレ

(『むじな』)

街灯の真下で俯く男。こちらを見ている様子は無いが、俺を待ち構えているような気がしてならない。色の禿げてしまったカーキ色の汚いコートに身を包み、フードを目深に被って、死体かと疑うくらい微動だにしない。――刑事だろうか。俺は数秒だけ立ち止まって、そのまま歩くことに決めた。

『美しい人』
 澤ノブワレ 

(『雪女』)

僕の横に座る美しい人は、ただ優しく微笑んでいた。僕の書いた物語の大げさな表現への恥じらいとか、自分自身の描写に対する謙遜とか、そんなものは一切なく、僕を最後の手順に誘うために、ただ優しく微笑んでいるのだった。

『そして、笠地蔵』
 よしづきはじめ

(『笠地蔵』)

村一番の知恵者おばあさんと暮らすおじいさん。あるとき戦が始まって家の蓄えが尽き、笠を売りに市場へ。全く売れなかった帰り道、遭遇した窮地の侍たちに笠を渡して助けたことで、困った事態に…おばあさんのアイデアは。

『カブオレポート』
 五条紀夫

(『おおきなかぶ』)

引きこもりの息子カブオを部屋から出そうと、家族達は一丸となって奮闘するのであった。無事にカブオは出てくるのだろうか……

『置き傘』
 島田亜実

(『笠地蔵』)

家族にさえ反抗できない「僕」が地蔵に赤い傘をさした時に現れる違う世界に入り込む。無事元の世界に帰ることができたが、「僕」はその世界で出会った怪物の召使いが姉であることに気づく。姉が自分のせいで怪物に罰を与えられていることを知った「僕」は姉を救おうと最初で最大の反抗を始める。

『かみかくし』
 薮竹小径

(『草迷宮』)

行きつけの珈琲店に入ると沢山の人がいる。どうやら百物語の団体に紛れ込んでしまったらしい。その集団に紛れてなぜか町を練り歩く。気がつくと目の前に鳥居が現れる。大好きな祖母の姿を求めて、祖母が良く歌っていた童歌に導かれる。

『檸檬を持って大海原へ』
 薮竹小径

(『檸檬』梶井基次郎)

ゴールデンウィーク直前。大学の講義。教授の声はかすかにしか聞こえない。パチンコ玉を耳栓代わりに『檸檬』を読む友人。ふと目についた黒い大きな鞄。友人は確信に満ちた声で断言する。「爆弾に違いない。」

『記憶の女』
 永妻優一

(『人魚姫』)

もうすぐ今日が終わろうとしている。眠りにつこうとしたとき、電話が鳴った。名も知らぬ女からの電話。記憶にない女からの電話。彼女は言う。「ひとつお話をしてあげようか。だけど注意して。これは本当にあった話なの。あなたの小さな頭の中で考えたようなヤツじゃなくて」彼女の話が、始まる。

『金の缶、サイダーの缶』
 笹田元町

(『金の斧、銀の斧』)

2016年、夏、水遊びする娘にふと重なる高校三年生の恋物語があった。どうにかしたら、あの子との時間をいつまでも続けることはできたのだろうか。こんなことを考えるのは、今がとても幸せだからだと思う。

『紡ぎ虫の糸はし』
 石橋直子

(『蜘蛛の糸』)

巣にかかったとんぼの保身を図る姿に、蜘蛛は強い嫌悪感を覚えて牙を立てた。のちに天寿を全うした蜘蛛だが、絶対者によびさまされカンダタを信じて血の池へ下れと命ぜられる。地獄と慈悲と孤独と、一番おそろしいのはどれなのか。答えがわからぬまま、蜘蛛は男のエゴによって血の池に身を沈めていく。

『ウルトラマリンの夜』
 眞中まり

(『銀河鉄道の夜』)

「この列車、どこまで走るんでしょうか」わたしと先生を乗せた列車は音もなく星々の間を走り抜けてゆく。硝子窓の向こう、ほのかに青く灯る星明かりを見つめながら考える。この列車がいつまで走り続けるのかも、辿りつく場所がどこなのかもわたしにはわからない。けれどわたしは平気です、先生。

『百年まって』
 眞中まり

(『夢十夜』)

百年待っていてください、星の破片を墓標に置いて、その傍で。きっと逢いにきますから。そうあの人に伝えて、わたしが命を終えてからどれほどの昼と夜が巡ったのか。ほの暗い場所でわたしはじっと待っている。あの人に逢いにゆける百年後を、遥か空にきらめく星の破片の光だけを信じて待っている。

『トウダイモトクラシー』
 シトフキワイ

(『鶴の恩返し』)

次郎と妻が夫婦で営む下宿『白鶴荘』。経営が苦しく隠居を決意したとき、女子学生が訪れる。亡き両親が昔下宿生で、残り二ヶ月だけでもいいから自分も住みたいと強引に住み始める。すると下宿は活気づき、下宿依頼も殺到。次郎は昔を思い出し、隠居を撤回。実は彼女、一つだけ嘘をついていたのだった。

『眠れる森の』
 望一花

(『眠れる森の美女』)

将来の目標がない高三の森野姫子はある日、男友達のぐんちから「人生スキップできます」と書かれたサイトを教えてもらう。“現在のお客様の状況を現状維持”して、指定の年数を飛ばすことができるらしい。

『明日、桜を食べに』
 柿沼雅美

(『桜の樹の下には』)

子供の認知をしない男に諦めはじめた茜。不適切会計によって傾きだした会社で働く美保。それぞれの生活の中でふと、桜の樹の、あの場所へ行かなければならないことを思い出した。

『待ってる』
 柿沼雅美

(『待つ』)

ホームの駅のベンチで、奈子は待ってる。普通の女の子の生活をしているだけなのに、セーターの繊維のように絡み合うさまざまな感情を持って、たとえば春のようなものを待っている。

『それぞれの密』
 柿沼雅美

(谷崎潤一郎『秘密』)

夜中に家をでていく博隆の「秘密」。家の中で閉じ込められたような気分の瑛子の理想の「綿密」。制服が邪魔をすると言いながら心地のよい「密室」で過ごす英美。それぞれの快楽が少しずつ傾きにむかっていた。

『猫の記憶』
 柿沼雅美

(『黒猫』)

麻美がソファの上で泣いている。クローゼットに閉じ込められた猫のルルは、同じ大きさの死体のようなぬいぐるみを噛みながら、麻美にどうしてあげようかと考える。ルルはそのぬいぐるみをクローゼットに仕舞い込んだ麻美の理由を知っていた。

『レーヴレアリテ』
 柿沼雅美

(『フォスフォレッスセンス』)

女の子二人の会話を聞きながらポテトを食べる僕。パソコンでアニメを見る僕。部屋の窓から見えるおじさんを毎日見る僕。夢の中には絵理香という彼女がいて、人から喜ばれる仕事をしている僕。嘘も本当も、夢も現実も、僕には同じだった。

『私だけのエナメル』
 柿沼雅美

(『赤い靴』)

大学生の由実は、就職について考えながら自分は一体何をしてきて何をしていきたいのだろうと考えていた。高校時代のように好きなことをしていいのかと思いながらも躊躇する。家に帰ると、今夜も母親が人形をベッドに寝かせ、撫でながら「由実」と呼んでいた。

『蜜柑の雨』
 柿沼雅美

(太宰治『蜜柑』)

ある冬の日、私は私鉄に乗っていた。目に入る出来事や仕事、自分に嫌気がさしていた私の前で、慌ただしく地味な女子高生が乗り込んで来た事で不快が増した。彼女の置いたスマホがTwitterを表示し、そのアカウントのツイートを見てみると、私と同じ場所へ向かっていることが分かった……

『谷中荘まで』
 柿沼雅美

(『或る少女の死まで』室生犀星)

あの頃の僕の日常を彩ってくれた2人の少女。東京から故郷に帰ってしまった僕が何もしてやれないまま、ひとりは亡くなってしまった。もうひとりの少女を思いつづけ、普通の孤独を埋められない僕は僕を持て余し、5年ぶりに谷中のアパートへ戻った。

『桜桃の色の朝陽』
 柿沼雅美 

(『桜桃』太宰治)

妊娠してから急に、なぜか桜桃が食べたくてしかたがなかった。うるうるつるつるとした見た目と歯を立てたときに表面がパツンと破れる感触、甘ったるかったり酸っぱかったりが混じりあっている匂いがたまらなかった。

『甘やかな病』
 柿沼雅美

(『少女病』田山花袋)

山手線。すみれはいつも同じ車両に乗る。目線の先には、40絡みの男。顔立ちもスタイルも格別良いというわけではない。でも、すみれは彼と話したくてたまらない。一方、彼が見つめる先にいるのは、セーラー服の女の子だった。

『千年に咲く花』
 丹一

(落語『竹の水仙』『ねずみ』)

時は幕末。放浪の大工職人・源五郎は訳アリの宿屋に泊まったことにより、 越後の左甚五郎と謳われる石川雲蝶と彫刻勝負をするハメになる。酒呑みで頼りない源五郎を心配する娘が見守るなか奇想天外の勝負をするが、その大工の腕にはある秘密があった……

『家族』
 NOBUOTTO 

(『牡丹灯籠』)

「家庭料理 里」。料理店と言っても板戸一枚の入り口の上に看板が下がっているだけである。草薙はお店で働く母娘と親しくなり、そこで夕食をとるのが日課となっていた。ところがある日、お昼にお店のある場所を訪れてみると…

『亀の角兵衛』
 NOBUOTTO

(『浦島太郎』)

竜宮城で長らく乙姫に使える亀の角兵衛に、とても面倒でとても気が重くなるミッションが降ってきた。ひとつは浦島太郎を連れ戻すこと。そしてもうひとつは悪党退治。角兵衛はそれなりに、自分なりにミッションを遂行するのであった。

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