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SOMPO認知症エッセイコンテスト
後期優秀作品

『人と関わるということ』
 安藤静香

「認知症の人でなくても人と関わるのは難しい」これは、私が大学時代に老人デイサービスでの実習中に指導者から言われた言葉だ。

『祖母の赤ちゃん』
 本城浩志

四半世紀が過ぎてしまった。当時90歳を超えた祖母が入院し、かなり状況が怪しくなってしまっていた頃、よく父と見舞いに行った。私の顔を見ると、「あんた誰!?」と訊ねられた時には、ショックを通り過ぎて、逆に微笑ましいような気持ちになって、赤ん坊をあやすように話しかけることができた。

『はじめまして』
 あんのくるみ

認知症により、私をすっかり忘れてしまった祖母。見舞いにきた私に「はじめまして」と言う。それから髪や声や服など、どこかを必ず褒めてくれた。それは病気になる前の祖母が、初対面の人にしていたことだった。私は認知症の祖母から、私も知らない私の「いいところ」を沢山教えてもらうことになる。

『忘れられない利用者さん』
 内藤寿美子

もうあれから、三年が経つ。今も、私の心の中に、住み続けている一人の人がいる。私は、グループホームに勤務している。利用者さんは、女性ばかり九人。全員が認知症と診断を受けた人である。

『諦めないで』
 井野友香

あなたの周りで認知症の症状や診断され、関わりが難しいなと感じた方いますか?? その方との関わりを諦らめていませんか??

『95歳お爺さんの置き土産』
 山本美喜子

元気だった義父は95歳で突然逝った。朝食後しばらくして、湯飲みを取ろうと立ち上がった瞬間倒れ込んだ。異変を感じた息子の腕に抱きかかえられ、大きく息を1回吸ってそのまま帰らぬ人になった。すぐに救急車で運ばれたが、それが最期だった。

『あの頃のバス停で』
 ウダ・タマキ

一人暮らしをする大学生の「私」に母から連絡があった。両親と暮らすばあちゃんの認知症が進行し、最近では夕方になると近所のバス停へ「小学生の私」を迎えに行くのが日課になっているそうだ。そんなある日、母から、ばあちゃんのため、本当に「私」にバスから降りて来てあげてほしいと依頼があった。

『ささやかな嘘』
 もりまりこ

毎年6月になると咲く泰山木は、祖母が一番好きな花だった。祖母と母とわたしは、昔3人で暮らしていた。祖母の記憶はあやふやになっていて、日常の習慣も忘れていた。ある日、祖母の願いを聞き入れるために、わたしは嘘をつく。嘘はいけないと教わった祖母につくはじめての嘘だった。

『絵の壁』
 間学

どうやら父は私のことを「息子を名乗る見知らぬ怪しい男」だと思っている。
熱心に聞き込み調査もしたらしい。父を訪ねる古い友人や近所の知り合いに。平日に毎日お世話になっているヘルパーさんにも、それから宅配便のお兄さんや新聞の集金の人にも調査の手は伸びていたようだった。

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