■推薦者:もりまりこ / 『ロールキャベツとハルヲさん』
○選んだ作品:
『青春のほろにがホッピー』頼富雅博
○選んだ理由:
人と人が生身であることに気づかされ。あの時代のざらざらとした手触りは、まるで映画「ヒポクラテスたち」に登場していた学生寮に集う熱い彼らと静かにリンクしてゆくようでした。なにかエピソードすべての輪郭がくっきりとしているところ、とても新鮮な読後感です。