小説

『はじめのモモ』みしまる湟耳(『桃太郎』)

ツギクルバナー

モモは
桃から産まれて
いー匂い

あまいやさしい匂いにつられ

においをかぎたいもの
羽毛にその匂いをうつしたいもの
ほおずりをしたいもの
もっと鼻をちかづけたいもの

あつまった
あつまった

あつまったものの中には

ちょっとかんでみたいもの
なめるだけでいいというもの
口の中に入れたいといいだすもの

蜜をすいたいもの
たまごをうみつけたいもの

きけんなものもたくさんたくさん
あつまった
あつまった

おじいとおばあは
モモの汗から
アメをつくり

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コメント
  • http://www.harokellogg.info harokellogg

    言葉のリズムがとても素敵で一気に読んでしまいました。オニ達の気持ちになって切なくなっちゃった。もう一度読んできます。

    • Takaaki Mishima

      ありがとーーー✨

  • いまじ かなこ

    「長くて、読む時間あるかなあ❔」と読
    みはじめたら、引き込まれてしまい あっという間に時間が過ぎていました。淡い色、濃い色などの色覚。そして嗅覚や味覚が掻き立てられ、また声に出して読んでみるとリズミカルな文章に聴覚まで刺激され、自然と五感が研ぎ澄まされるような素晴らしい作品でした⭐️

    • Takaaki Mishima

      リズム感
      楽しんでもらえると良いなぁ、と思って書きました♪
      ありがとうございます♪