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2015年9月期優秀作品他薦アンケート

ブックショートアワード2015年9月期の優秀賞受賞者の皆様に、ご自分以外の作品のなかで最も面白いと思った作品をアンケートで答えていただきしました!
(順不同 / ご返信いただいた方のみ記載)

■推薦者:サクラギコウ / 『Dカンパニー』(太宰治『グッド・バイ』)

○選んだ作品:

『怪物さん』大前粟生(メアリー・シェリー『フランケンシュタイン』)



○選んだ理由
:
「人生は一期一会」の司会者北条院時子のテンポの良いせりふ回しが小気味よいです。怪物さんは焼きそばパンが好きなのに、人間を殺しまくる。おーこわ。ラスト「え、偽者かいっ」と一気に現実に戻されてしまいますが、許せてしまう北条院時子のキャラに脱帽です。

■推薦者:月崎奈々世 / 『APPLE SOUR』(『シンデレラ』『白雪姫』)

○選んだ作品:

『No Face』植木天洋(『狢(むじな)』)



○選んだ理由
:
のっぺらぼうという不気味な題材を、現代の高校生やLINEの中に取り込んで、あれ、もしかしたら、こういうこと現実にあるかも?と思わせるリアルさがありました。ぞくっとしたと思えば、クスッとする場面もあり、こういうの読みたかった、読めてよかった、と思いました。

■推薦者:ノリ・ケンゾウ / 『歌えメロス』(『走れメロス』)

○選んだ作品:

『主人公』あおきゆか(横光利一『機械』)



○選んだ理由
:
作品の中に、作者の意図や生活が顔を出すのは(それが本当に作者の意図や生活を描いているかは不明であるのは大前提ですが)、普通は自己陶酔を起こすか反対に謙遜しすぎるかして、上手い人じゃないと、あくまで作者だけが「主役」の、独りよがりな話になってしまうと思うんです。だけどこの「主人公」では、そういうのがまったくなくて、登場人物たちは作者によって動かされているように見えて、物語の中の世界が強固なためか、彼らは作者のコントロールの下から外れて動いていく(あるいはそれすらコントロールされていて…)。その様子を、「俺」の目線で読者は追っていくけれど、ラストに「俺」が主人から突き放されるタイミングと同時に、物語の世界に置いていかれてしまう。絶妙でした。とても面白かったです。

■推薦者:遠藤大輔 / 『満員電車』(『蜘蛛の糸』)

○選んだ作品:

『僕は普通のサラリーマン』二月魚帆(『シンデレラ』)



○選んだ理由
:
滲み出ている作者の人間性がとても魅力的です。

■推薦者:柿沼雅美 / 『蜜柑の雨』(太宰治『蜜柑』)

○選んだ作品:

『怪物さん』大前粟生(メアリー・シェリー『フランケンシュタイン』)



○選んだ理由
:
設定とテンポが良かったです。ラジオ番組の枠の外にもっとストーリーが広がったら面白いと思いました。

■推薦者:紅緒子 / 『兎ろ兎ろ。(とろとろ)』(『うさぎとかめ』)

○選んだ作品:

『歌えメロス』ノリ・ケンゾウ(『走れメロス』)



○選んだ理由
:
みんながイメージしやすい開かれた着想。若手お笑い芸人さんのネタみたいな疾走感があって素敵です。

■推薦者:山本康仁 / 『合格!』(『ネズミの嫁入り』)

○選んだ作品:

『面影』野本健二(『鶴の恩返し』)



○選んだ理由
:
短く区切られた文章や会話、その淡々とした内容が作品に緊張感を与えていて、最後の結末に合ったトーンを上手く作っているなぁと思いました。登場人物それぞれの距離感も、登場人物の誰にもぐっと感情移入し難い読み手との距離感も、もとになっている「鶴の恩返し」にある人物同士の近づき難い距離に思え、とても魅力的な作品だと思います。

■推薦者:小野塚一成 / 『特異体質』(『ピノキオ』)

○選んだ作品:

『Dカンパニー』サクラギコウ(太宰治『グッド・バイ』)



○選んだ理由
:
しっかりとストーリーが練られていて、大変感心しました。とても面白かったです。

■推薦者:植木天洋 / 『No Face』(『狢(むじな)』)

○選んだ作品:

『兎ろ兎ろ。(とろとろ)』紅緒子(『うさぎとかめ』)



○選んだ理由
:
世界観が生き生きしていて、鮮やかな映像として目の浮かぶような描写が素敵です。

■推薦者:須田仙一 / 『名付け』(『寿限無』)

○選んだ作品:

『歌えメロス』ノリ・ケンゾウ(『走れメロス』)



○選んだ理由
:
現代的で俗っぽい“牛丼屋”で、古めかしい断定口調で強めに言い合う。何とまあ、バカバカしいお話だろうか(笑)。気に入った。映像化求む。

■推薦者:大前粟生 / 『怪物さん』(メアリー・シェリー『フランケンシュタイン』)『約7000羽』(『ヨリンデとヨリンゲル(グリム童話) 』)

○選んだ作品:

『手袋と赤ん坊』ふくだぺろ(『北米先住民の民話』)



○選んだ理由
:
手袋と赤ん坊が流れる川を中心におきながら時間と場所が10000字の短さのなかでぐわんぐわんと途方もなく流れてはもどりまた生まれていく。文字であること読むこと頭のなかで見ることのおもしろさ。民話の奇抜さとうさんくささを残しまくっていてとても好きだ。ふくだぺろの作品がもっと読みたい。

■推薦者:二月魚帆 / 『こんにちは、世界。』(『貉(むじな)』)

○選んだ作品:

『歌えメロス』ノリ・ケンゾウ(『走れメロス』)



○選んだ理由
:
古風な文体に、我道をゆくメロスや取り巻く状況がどこかシュールで面白かったです。「クソニートのくせに、調子に乗んなボケ」で笑ってしまいました。

■推薦者:梅屋啓 / 『銀河モノレールの海』(『銀河鉄道の夜』)

○選んだ作品:

『蜜柑の雨』柿沼雅美(太宰治『蜜柑』)



○選んだ理由
:
映像化を前提としたイベントであるため、視覚的に印象深いシーンや動きのあるシーンは重要だと思います。この作品は前半「静」のイメージから後半は「動」のイメージへ劇的に変化する構成が印象的でした。また、心に葛藤を抱えながらも決して暗い印象に映らない少女のキャラクターも魅力的でした。

■推薦者:野本健二 / 『面影』(『鶴の恩返し』)

○選んだ作品:

『笛吹き男のコーダ』木江恭(『ハーメルンの笛吹き男』)



○選んだ理由
:
こんなふうに、優しい物語を端正に書けたらどんなにいいだろうかと羨ましくなりました。

■推薦者:梶野迅 / 『兄妹が産んだ誓い』(夏目漱石『吾輩は猫である』『浦島太郎』)

○選んだ作品:

『満員電車』遠藤大輔(『蜘蛛の糸』)



○選んだ理由
:
蜘蛛の糸にぶら下がるたくさんの人と、現代の通勤ラッシュ時の人々が上手く表現されていてすごく面白かった。人の緊張は蜘蛛の糸のように切れやすいデリケートな存在であると改めて感じることが出来ました。

■推薦者:襟裳塚相馬 / 『与吉と台風』(『画図百鬼夜行』)

○選んだ作品:

『歌えメロス』ノリ・ケンゾウ(『走れメロス』)



○選んだ理由
:
誰もが知っている『走れメロス』を題材にしたのも面白いが、その最初の印象的な文「メロスは激怒した」を、とてもくだらない理由で使ったが素晴らしいと思います。やっぱり物語は、最初の掴みが一番重要ですので。こういった目を引く書き方を私もしてみたい…。

■推薦者:清水その字 / 『空の銛』(ハーマン・メルヴィル『白鯨』)

○選んだ作品:

『銀河モノレールの海』梅屋啓(『銀河鉄道の夜』)



○選んだ理由
:
『銀河鉄道の夜』を知っていれば結末は予想がつくと思いますが、そこまでが綺麗に読みやすく書かれていて、気分の良いお話でした。

■推薦者:中村吉郎 / 『ザ・ガール・ネクスト・ドア』(『鶴の恩返し』)

○選んだ作品:

『APPLE SOUR』月崎奈々世(『シンデレラ』『白雪姫』)



○選んだ理由
:
原作の設定や主人公の名前はまったくいじらず、主人公の決断のみで流れを変えてしまうという発想が、予想を裏切り期待を裏切らない作品として印象に残りました。

■推薦者:木江恭 / 『笛吹き男のコーダ』(『ハーメルンの笛吹き男』)

○選んだ作品:

『兎ろ兎ろ。(とろとろ)』紅緒子(『うさぎとかめ』)



○選んだ理由
:
文章の疾走感とそこから滲み出る痛みや不安が胸に突き刺さります。少女の傲慢さと大人になりたい焦燥感、思い通りにならない現実への怒りと上手く適応できない自分への苛立ち、矛盾する衝動を抱えて人も自分も傷つけていく「うさちゃん」が愛おしくて羨ましい。きっと誰もが一度は経験する葛藤が、鮮やかに描写された作品だと感じました。

*ブックショート9月期優秀作品一覧

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