ツイート 周りを見回す。叫び後を上げたせいか、全員の視線が、吉良に集まっている。 沈黙を破ったのは、行列の先頭にいた大石だった。 「吉良、打ち取ったり!」 次の瞬間、わーっと歓声が上がる。狂犬堀部も万歳している。 もう勝手にやってくれ。 吉良は踵を返し、雪化粧をした師走の街へ向かって歩き出した。 6/6 前のページ 2月期優秀作品一覧 HOME 1 2 3 4 5 6