モモをかくしても匂いでわかる
奥にとじこめてしまうのもかわいそう
だがかくしたっても、香りがそこに居る事をバラしてしまう
かくれたモモの居場所にも
やっぱりまた
たくさんたくさん
あつまった
あつまったモノたちに
おじいとおばあの家は
壁を壊され、屋根にはアナをあけられ
欲しがるものたちからモモをまもるため
おじいとおばあはとうとう
お逃げ、と
モモを旅立たせた
おばあのくれた団子をもって
モモは道々かんがえていた
おばあの声がよく聞こえなかった
(オニ……?)
そう言っていたような気がしてた
モモは旅のミチ