ツイート ナミコはまるで少女のようにはしゃいだ様子で部屋を出て行った。 ナミコを見送ったテシガワラ社長は、ふと足元に違和感を感じた。 まさか。まさかまさか。 テシガワラ社長がおそるおそる布団を捲ると、そこにいたのは、愛猫のアサヒだった。テシガワラ社長はほっとして、アサヒを抱き寄せ、いつものようにその肉球をぷにぷにと触った。 そんなテシガワラ社長の様子を、小人のクスノキたちが、窓辺から、一仕事を終えた顔で優しく見守っていた。 11/11 前のページ 3月期優秀作品一覧 HOME 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11