ツイート 「でも、僕が旅の途中で人間を殺したらどうする?」 「そうしたらお前を退治する。・・・・でもお前はそんなことはしないだろう?」 「馬鹿にするない」 鬼一は笑った。 「僕は鬼の子だぞ」 そうして頭に被った笠を外し、天に向かって放り投げた。 鬼一の角があらわになり、その角は以前よりも成長しているように見えた。 鬼一が投げた笠は風に乗り、高く高く舞い上がり、 いつまでも落ちることはなかった。 11/11 前のページ 第4期優秀作品一覧 HOME 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11