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2019年度2月期優秀作品

Book Shorts2019年度2月期にご応募いただいた作品のなかから、厳選した物語を掲載しています。(順不同)

■2019年度2月期優秀作品(20作品)

『逃避の行方』
 小山ラム子

(『みにくいアヒルの子』)

自分の気持ちと周りが求めることのちがいに悩み、切り抜けるための術を身に着けていた薫。しかしそれが逃避であるということに気が付いたのは先輩の笑顔を見たときであった。

『すべての祈りがあつまるところ』
 ノリ・ケンゾウ

(『陰火』太宰治)

死んだ父マスジは、金を残さなかった代わりに、小さな町工場を残した。印刷物の折り工場である。無理に継がなくてもよいと母や親戚は説得したが、継ぐとか継がないとか、特殊な状況に置かれて無駄に刺激されてしまったのか、オサムはなんだか乗り気になってしまい、結果的に工場を継ぐ決断をした。

『にゃーちゃんのこと、またはそれらを巡る記憶などについてのあれこれ』
 ノリ・ケンゾウ

(『玩具』太宰治)

赤ん坊のころのことを、オサムはよく憶えているのだという。一歳から三歳くらいまでの記憶なら、ほとんど鮮明に、思い起すことができるとも言っている。わたしはそんなに小さなときのことは思いだせないけれど、オサムと話している間に、祖母にもらったにゃーちゃんのことを思い出すなどしている。

『ロマネスク前夜』
 ノリ・ケンゾウ

(『ロマネスク』太宰治)

芸術的な作品を後世に残したい。たとえ自らが死しても、作品だけは生き続けるような、そんな、ロマンスに溢れた作品を書きたい。といいつつも実際は、担当編集の芥川にけしかけられながらも全然やる気が出てこないオサム。これはオサムが以後、かの傑作「ロマネスク」を執筆する前夜のことである。

『君達に会うまでのファンタジー』
 五条紀夫

(『桃太郎』)

眩い光と共に俺の目の前に現れたのは、大魔導士を名乗る少年だった。少年曰く異界から勇者を迎えに来たらしい。その勇者というのが俺なのだそうだ。異界での思い出に浸る少年と至って平凡な俺は、噛み合わない会話をしながら、まだ見ぬ未来へと歩み始める……。

『かぐや姫は未確認生物が好き』
 渡辺鷹志

(『竹取物語』)

財閥グループの一人娘の美月は、結婚相手の候補の5人の男性に結婚の条件を出した。それは未確認生物と呼ばれる未知の生物を見つけ出すというものだった。5人の中の1人、珍獣の研究をしている三神は、イエティを探すためにヒマラヤ山脈の奥地に向かう。

『七夕の夜』
 南口昌平

(『織姫と彦星』)

七夕の夜に彦星と織姫の渡し船の仕事をしている天の川は、自分が「彦星と織姫の障壁」にもなっていることを悩んでいた。ひとりバーで飲んでいると、牡牛座がやってきて、天の川の悩みを聞いてくれる。

『バス』
 高平九

(『蠅』横光利一)

駅で4人の客がバスに乗った。泉水みさきは横領した2億円を隠し場所に取りに行く途中だった。女優の橘ルイは不倫相手と鄙びた温泉地で密会する約束をしていた。夫に先立たれた女は幼い娘を連れて実家を頼るつもりだった。それぞれの人生を乗せたバスは谷底に転落した。それをドローンだけが見ていた。

『コウソクロード』
 香久山ゆみ

(『ウサギとカメ』)

カメはウサギを懸命に追いかける。けれど、追いつかない。みるみる離れていく。いつの間にかその姿さえ見失い、呆然とする。ウサギの背中を追いかけてばかりいたから、自分が今どこにいるのか、どこへ向かえばいいのか分からない。ウサギが昼寝で失敗しない限り、カメにハッピーエンドはないのか――。

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*それぞれの小説はフィクションであり登場する人物、団体等名称は実在のものとは関係ありません。
*また、それぞれの小説内のいかなる主義・主張もブックショートとは無関係です。

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