リンレイアワードで最終候補作品に選ばれた皆様に、ご自分以外の作品のなかで最も面白いと思った作品をアンケートで答えていただきしました!
(順不同 / ご返信いただいた方のみ記載)
○選んだ理由:
多くの日本人が持っているであろう、日本の原風景の中に上手く個人の感情や思い出が乗せられていたと思う。行った事のない石川の夏が文章から色濃く伝わってきた。テーマを織り込むのに、掃除を大きなテーマに使わず、ワックスの匂いを利用している点に着眼点のセンスを感じた。
○選んだ理由:
一人一人のキャラクターの描き方が良かったです。また、日常の一場面の中の面白さが上手く描かれていて、引き込まれました。
○選んだ理由:
はじめから最後まで、スラスラとストレスなく読むことができた。このことで作品の展開がスーと頭に入ってくるのがよい。トイレの清掃とおばあちゃんの取り合わせは生活感があふれていて親近感がある。トイレはその場所場所の顔になる。評判のよい店にいってもトイレが汚れているとゲンナリすることがある。感受性の高い児童や生徒が集う初等から中等教育の場所である小・中学校ではなおさらで、そこにテーマを設定したのはよかったと思う。両親の単身赴任で、孫2人の面到をみている元気なおばあちゃん。 反抗期の孫の扱いもそこそこうまく、孫たちも同様におばあちゃんとうまく付き合い(時にあしらい)ながら生活している様子がいい感じで表現されている。ひょっとすると、私の近くにもこのような世話焼きのおばちゃんが居るかも知れないと思わせる。卒業式後の特別表彰されたおばあちゃんの挨拶に合わせて、ストーリーをうまく展開させ表現しているのは秀逸。もしできればであるが、トイレ清掃と子供たちの関係をもう少し深く掘り下げると、もっと面白い作品になったようにも思う。両親の離婚が最後に来るが、ストーリーとしては興味深いと思うが、離婚は家族にとって重い内容であり、これに合わせておばあちゃんと主人公の心境をもう少し表現されていてもいいのでは・・と感じた。
ちょっと注文らしきものを記載しましたが、楽しく読める内容にうまく表現されているのに感心しました。
○選んだ理由:
日本のキレイなものの一つである花火と、その裏側にある問題の対比が面白く、かつ、美しさを連想する花火そのものではなく、問題であるゴミの場面に美しさを見いだした展開が印象に残りました。
○選んだ理由:
相手に対する不満を抑えるうちに好きという気持ちも無意識的に抑えてしまっていたのかな、と思いました。エアコンの掃除を通して不満を吐き出すだけでなく抑えられていた好きという気持ちも再び湧き上がってきた。そのように考えて読むと、二人の距離が縮まっていく様子に微笑ましさを感じました。
○選んだ理由:
場所の移動がほとんど無いにもかかわらず、時間の切り替えがとても上手で、「結」と「聖人」の会話が自然でテンポよくて、楽しかったです。「エアコン」さんもさぞお喜びだったろうなと思いました。
○選んだ理由:
掃除掃除すること、奥さんを想うこと、後輩を気に掛けること。
そのすべてが一直線上に丁寧に描かれていて、読んでいる
速度そのままに、映像が浮かんでくるような作品でした。
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