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2015年7月期優秀作品

『Bros.』
 村越呂美

(『偸盗』芥川龍之介)

──あの左頬の傷がなければねえ。修一の左頬から喉にかけてべったり張り付いたような傷痕が、彼の人生を暗がりの中に封じ込めていた。父親が女を作って出て行った後、修一と弟を一人で育てることに疲れた母親が、灯油をかぶって焼身自殺をした。その時にできた火傷だという。

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『ウサギ!とカメ』
 泉谷幸子

(『ウサギとカメ』)

ウサギとカメがかけっこで競争することになりました。よーいドンで飛び出したウサギは、あっという間にカメを引き離していきます。そして十分距離をとってから、ウサギはふと冷静になり、なぜカメが100%不利なはずの競争を受け入れたのかをじっくりと考えるのでした……。

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『ウルトラマリンの夜』
 眞中まり

(『銀河鉄道の夜』)

「この列車、どこまで走るんでしょうか」わたしと先生を乗せた列車は音もなく星々の間を走り抜けてゆく。硝子窓の向こう、ほのかに青く灯る星明かりを見つめながら考える。この列車がいつまで走り続けるのかも、辿りつく場所がどこなのかもわたしにはわからない。けれどわたしは平気です、先生。

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『おじいちゃんと桃』
 ナガシマルリ

(『桃太郎』)

「!?」──大きな桃だった。後ろの荷台に紐で直接縛られているピンク色のそれは、信じられないくらい巨大な、桃だ。ガタガタと自転車が揺れるたびに落ちそうになっている。おじいちゃんはそんなギリギリの桃には目もくれず、前だけを見て自転車をこいでいる。

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『シェーベ』
 中村崇

(『透明人間』H・G・ウエルズ)

茜は母を亡くして父の稔と二人で暮らしている。喪失感を抱えながらも友達の支えもあって乗り越えられないながらもなんとかやっている。ある日隣町で一家惨殺事件が起こり話題になるが、茜は犯人が逃走の際に使用した子供用の青い自転車が自宅の前に放置されているのに気がついて……。

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『玉手箱』
 東雲トーコ

(『浦島太郎』)

気に入った物に囲まれて満ち足りた生活を送る明人と、その傍でそっと寄り添う妻の雪子。二人は遠い昔に一度だけ目が合ったことのある幼馴染みだった。再会し夫婦になった二人の生活に陰りはなく、日々は穏やかに進んでいく。どこかで違う時間が刻まれ続けていることに気づかないまま。

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『山姥のその後』
 星ゆきえ

(『山姥』)

子供を追いかけたのは、子供と話したかったからだ。囲炉裏で包丁を研いでいたのも、朝にたぬき汁を食わせてやりたかったそれだけだ。それなのに自分たちが食われると勘違いして逃げ出した。みんなおれを見ただけで逃げ出してしまう。でもあの坊様だけは違った。晩飯まで食わせてくれた。

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『神隠し沼』
 宮城忠司

(白山麓民話『孝行娘』)

大干ばつに見舞われた白山麓一帯。伝造は坊さんと、雨と引き換えに嫁をやる約束をし、田畑は生き返る。末娘が嫁ぐことになり大沼まで行った。坊さんが大蛇となって現れた。娘は米ぬかと針千本で退治した。逃げる途中で長者の世話になり養女となった。その後一向宗門徒を勝家軍から守った。

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『谷中荘まで』
 柿沼雅美

(『或る少女の死まで』室生犀星)

あの頃の僕の日常を彩ってくれた2人の少女。東京から故郷に帰ってしまった僕が何もしてやれないまま、ひとりは亡くなってしまった。もうひとりの少女を思いつづけ、普通の孤独を埋められない僕は僕を持て余し、5年ぶりに谷中のアパートへ戻った。

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