HOPPY HAPPY AWARD8月期にご応募いただいた作品の中から選ばれた優秀作品12作品です。
『天使が通る』
室市雅則
とあるバーにいる二人の客と一人の店主。彼らの会話は途切れ、沈黙をしていた。その原因は、女がホッピーをそのまま「生」で飲んだことを、男がからかったことに端を発している。気まずい空気が漂う中、各々が「どうするか」を考えている。
『ホッピー会~出会いに必要なもの、それはホッピーである~』
小林加苗
和那、萌花、美春はお酒大好きな独身34歳。いい男はこじゃれた銀座のダイニングバーには現れない。ホッピーとつまみがうまい居酒屋に集うものだ、という和那の分析のもと、自然なシチュエーションでハイスペックな男性と出会うべく「ホッピー会」を結成する。ホッピーがつなぐ男女の出会い物語。
『金色のカルテット』
藤井あやめ
「ホッピーって日本だね。」六本木に勤める由衣は、英語が苦手。ちゃっかり者の美保とクールな弥生に助けられながらも、いつも逃げ腰の自分に苦しんでいた。そんな真夏の金曜日、金色のホッピーと共に人生の分岐点に流れるカルテットは、由衣の中の<何か>を変えていく。