「他の先生はどうでしょうか?」
園長の言葉に全員が「いいんじゃないですか」と賛同する。
たぶんみんなこれ以上ややこしくしたくないのだろう。
「じゃあ、美智子先生、今年の出し物は“桃姫”で行きたいと思いますのでお願いできますか?」
「分かりました。琴美先生、お手伝いして貰えますか?」
「え!私ですか?」
「先生の意見でアイデアが膨らんだので、物語の構成を一緒に考えて欲しんです。」
「・・・。」
全員がジッとこちらを見る。圧が凄い。
「分かりました・・・。」
耐えられず引き受けてしまった。
「はい、では何かあれば我々もお手伝いしますのでよろしくお願いします。」
園長の言葉に拍手が起こる。
「・・・。」
“なんでこうなるの~”
思わず資料の端に書き込んだ。