ツイート 不細工でもいいから、見て欲しくて。羽根なんて捨てて、音をならし歩きたくて。そう、思っていたけれど違った。 家につけば、外せばいいハロウィンの飾りだけが私を迎える。 玄関の扉をひらいても、アンティークから音がしようとも、足音は鳴らない。 あいつの部屋からはキーボードを無心に叩く音だけが聞こえる。 近道の途中、季節外れの蝉が腹を出して寝ていた。 6/6 前のページ 9月期優秀作品一覧 HOME 1 2 3 4 5 6