小説

『婚活パーティー20の空欄』じゅんざぶろう

4.血液型
「A型」
 A型に見えないA型で、細かすぎるや、神経質すぎると言われたことはないが、実は人前で出さないだけで、細かいこだわりや、オリジナルルールがあることを自覚している。
 一度あったのが、家に遊びに来た友達に、テレビのリモコンを、買った時に入っていた袋から出さずに使っていたことを指摘され、恥ずかしい思いをしたことがある。

5.メールアドレス
「yosuke.t.co.jp」 
 平凡なアドレス。
 この場でアドレスを交換して、この先お互いがよければ連絡を取り合おうってことみたいだが、一応パソコンのアドレスを記入することにした。
 綺麗な女性とアドレスを交換したのに、変な壺を売りつけられても面倒だし、少し距離を置いていますよってやつのほうが、ちゃんとしている印象を持たれるのでは、という合っているのか分からない計算が働いた。

6.理想の結婚生活は?
「笑顔がたえない家庭」
 うちの家族は昭和って感じの父と、昭和って感じの母の家庭で兄も1人おり、厳しい父親でよく怒られたが、毎回母親がフォローをしてくれて、厳しくも特に不自由なく過ごさせてもらった。
 最近は両親に会うと、結婚の2文字を突き付けられるので、頻繁には会わないが、お盆やお正月は兄の家族も帰省してみんなで楽しく過ごしている。
 兄の娘を見ていると子どもって良いなぁって思うが、「自分の子どもだったら毎日一緒にいないといけないんだから大変だよ」と母に言われ、どうやら良い面だけではないらしい。

7.お住まい
「川崎市」
 学生時代に住んでいた川崎。就職が決まり少しこだわった家に住もうと思い、住んでいた家から徒歩10分のところに引っ越し、そのままそこに住み続けて10年以上。
 女性を呼べるようなオシャレな家ではないが、気に入っている。
 住めば都。引っ越しや、誰かと住むなど想像もできない。

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