小説

『アリとキリギリス』山田洋州男(『アリとキリギリス』)

 季節は変わり、だんだんと暖かくなってきました。キリギリスのいた野原も緑の草が生い茂って来ました。アリたちも、みんなで列になって食べ物をせっせと運んでいます。その行列の先には、あのアリたちの家がありました。そのアリの家の近くではキリギリスの子供が遊んでいました。
 そしてその声は、あのキリギリスの歌う歌にとてもよく似ていました。
 

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