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2015年8月期優秀作品他薦アンケート

ブックショートアワード2015年8月期の優秀賞受賞者の皆様に、ご自分以外の作品のなかで最も面白いと思った作品をアンケートで答えていただきしました!
(順不同 / ご返信いただいた方のみ記載)

■推薦者:大前粟生 / 『桃太郎と桃太郎と桃太郎と桃太郎と桃太郎と桃太郎と桃太郎と』(『桃太郎』)『パーティ』(『灰かぶり姫』)

○選んだ作品:

『ピンクの100円ライター』山名美穂(『マッチ売りの少女』)



○選んだ理由
:
詳細な描写によって読者はおそらく3、40分ほどの作中時間に閉じ込められるのだが、それはとても心地よかった。悔しいと思うほどに上手さを感じた。また、〈コバヤシ、タバコ吸い過ぎだろう〉とこちらがツッコミたくなるシリアスな笑いもあって、おもしろかった。たくさんの人に読んでもらいたい。

■推薦者:Dice / 『魔法使いとネズミの御者』(ぺロー版『シンデレラ』)

○選んだ作品:

『青乃先生』朝蔭あゆ(『土神と狐』)



○選んだ理由
:
物語の世界が確立されているから。文体や構成に無駄がなく、よくこの長さでこれだけのまとまりがある物語を書かれたなあ、と感心させられました。

■推薦者:まやかし / 『きのうの私』(『ドッペルゲンガー』)

○選んだ作品:

『綿四季』音木絃伽(『枕草子』第一段)



○選んだ理由
:
流れるような口語体とオノマトペのバランスが絶妙で、頭の中で反芻するたびに染み込んでゆくリズミカルな文体が心地よかったです。四季を通して何かしら鞄に入っている様に生活感が出ているのに、次々と移り変わる描写がめくるめく夢のようで、まさに「綿」のごとくふわんふわんした世界に引き込まれてゆきました。
『綿四季』を音読すると「わたしき」となるから、随筆として書かれた『私記』なのだろうかと想像してしまいます。そうすると、この方は今日、どこで何をしているのだろうか、と微笑ましい夢想がひろがってゆき、何度何度も読み返しました。

■推薦者:音木絃伽 / 『綿四季』(『枕草子』第一段)

○選んだ作品:

『鳥の噂話』長月竜胆(『聞き耳頭巾』)



○選んだ理由
:
「勘弁も何も感謝の気持ちしかない」と言ってくれる神様も、お爺さんをすぐに信じちゃう長者も、正直だけど隠れ疫病神になっちゃったお爺さんも、なんかいいなあと思いました。

■推薦者:澤ノブワレ / 『F・A・C・E』(『むじな』)

○選んだ作品:

『赤ずきんと海の狼』酒井華蓮(『赤ずきん』)



○選んだ理由
:
シチュエーション的には平山夢明先生のような、でもそれでいて雰囲気はジブリのような、童話のような……不思議な感じです。ノホホンと暖かいのに救いが無い赤頭巾と狼の遣り取りが、すごく切ない作品。でも最後は非常に爽やかな終わり方で、胸のスーッとするお話でした。僕自身が救いの無い話ばかり書いているので、余計にこういう話が書ける方は羨ましいです。
他にも素敵な作品ばかりなので非常に迷いましたが、一番気持ちのいい読後感のあったこちらを推薦させていただきます。

■推薦者:和織 / 『ジョバンニの弟』(『銀河鉄道の夜』)

○選んだ作品:

『綿四季』音木絃伽(『枕草子』第一段)



○選んだ理由
:
最後までメロディを聴くようにスルスルと読めました。気分と思考と思い出が四季に乗ったリズムが心地よかったです。

■推薦者:野口武士 / 『待つ』(『浦島太郎』)

○選んだ作品:

『F・A・C・E』澤ノブワレ(『むじな』)



○選んだ理由
:
後半の展開に引き込まれました。とても面白かったです。

■推薦者:光浦こう / 『狼はいない』(『狼少年』)

○選んだ作品:

『百年まって』眞中まり(『夢十夜』)



○選んだ理由
:
場面の描写や使われている言葉の1つ1つがキレイだと思いました。
また、女の抱く絶望感や安堵の心情がひしひしと伝わり、(特に絶望感の描写は、悲しいのだけれどどこか神秘さも感じられる等)とても惹かれる物語でした。

■推薦者:石橋直子 / 『紡ぎ虫の糸はし』(『蜘蛛の糸』)

○選んだ作品:

『桃太郎と桃太郎と桃太郎と桃太郎と桃太郎と桃太郎と桃太郎と』大前粟生(『桃太郎』)



○選んだ理由
:
乱立する桃太郎たちに最初から狼狽し、それでも読み進めずにはいられない切り口。読みながら自分の常識が揺さぶられていく感じが、不安でもあり、心地よくもあり。最後の奇妙さは筒井康隆や安部公房、内田百閒を読み終えたときのようでした。

■推薦者:木江恭 / 『羽化の明日』(『幸福の王子』)

○選んだ作品:

『パーティ』大前粟生(『灰かぶり姫』)



○選んだ理由
:
面白いというより恐ろしくて、目を背けたいのに読み続けてしまいました。独特の世界観と言葉の選択とリズムが蠱惑的で、いつかこういうものも書けるようになりたいと悔しくなる作品でした。

■推薦者:多憂唯果 / 『多元宇宙収束現象太郎』(『桃太郎』『一寸法師』『浦島太郎』『金太郎』)

○選んだ作品:

『ピンクの100円ライター』山名美穂(『マッチ売りの少女』)



○選んだ理由
:
「マッチの見せる光景」の解釈が素敵すぎる……。原作のキャラをそのまま使う発想しかなかった自分としては、是非見習いたいと思いました。

■推薦者:宮城忠司 / 『双子の山羊』(北欧神話『タングスニとタングスニョースト』)

○選んだ作品:

『綿四季』音木絃伽(『枕草子』第一段)



○選んだ理由
:
古典をモチーフにした試みが斬新だった

■推薦者:朝蔭あゆ / 『青乃先生』(『土神と狐』)

○選んだ作品:

『桃太郎と桃太郎と桃太郎と桃太郎と桃太郎と桃太郎と桃太郎と』大前粟生(『桃太郎』)



○選んだ理由
:
ただのアバンギャルドではないと気付いた時にぞっとしました。昔こども番組で見た『だんだんだんだん』という歌を彷彿とさせます。不気味な読後感は、私もあまたの桃太郎のひとりだからでしょうか。

■推薦者:村越呂美 / 『いつか、そこに咲いていた花』(太宰治『あさましきもの』)

○選んだ作品:

『人形の夢』あおきゆか(『たれぞ知る』ギ・ド・モーパッサン)



○選んだ理由
:
冒頭の文章に惹きつけられ、結末がどうなるのか期待して読んでしまいました。元の作品を読んでみたいという作品です。

■推薦者:山北貴子 / 『黍団子をもう一度』(『桃太郎』)

○選んだ作品:

『綿四季』音木絃伽(『枕草子』第一段)



○選んだ理由
:
古文である枕草子が現代風で甦ったかのような作品。
比喩と感情が入り混じっている情景は、快活でテンポ良くとても楽しい。
夏を過ぎたあたりから、カバンの中に入っている物が楽しみになってきました。

■推薦者:化野生姜 / 『怪鳥ヲ射ル事』(『太平記/広有射怪鳥事』)

○選んだ作品:

『桃太郎と桃太郎と桃太郎と桃太郎と桃太郎と桃太郎と桃太郎と』大前粟生(『桃太郎』)



○選んだ理由
:
内容のナンセンス具合がたまりませんでした。

■推薦者:谷ゆきこ / 『人参』(『檸檬』梶井基次郎))

○選んだ作品:

『紡ぎ虫の糸はし』石橋直子(『蜘蛛の糸』)



○選んだ理由
:
「蜘蛛の糸」を、蜘蛛側の視点から描いた話。個人的にこういう類のものが好きということもありますが、それ以上に全体的に深みや味わいがあります。蜘蛛の運命は予測できるのに、最後までしっかり読ませる文章力は素晴らしいと思いました。

■推薦者:山名美穂 / 『ピンクの100円ライター』(『マッチ売りの少女』)

○選んだ作品:

『桃太郎と桃太郎と桃太郎と桃太郎と桃太郎と桃太郎と桃太郎と』大前粟生(『桃太郎』)



○選んだ理由
:
短編では自分の描きたいことをいかに凝縮するか、という課題に苛まれるのがわたし。だから、原稿用紙のマス目は、非常に貴重である。この作品では冒頭から、その大切なマス目がひたすら「桃太郎」という単語で埋められていく。一万字という文字制限のある原稿で、コピペ(あるいは単語登録)手法を使うのか、というのが驚きであり、目を惹いた。そしてまだ多分にページに余裕があるにも関わらず、「あとは言わずもがな」と読み手に丸投げしてしまう。それが返ってわたしを「もっと繰り返すところでしょ」という気持ちにさせ、まんまと「桃太郎おかわり」心理作戦にはめられてしまった。引き際が上手く、読者の想像の余地を上手く盛り込んでいると思う。また「舞台上全員桃太郎状態」には、シニカルな笑いを誘われた。実際に主役が何人もぞろぞろ現れる発表会を、観てきたから。

*ブックショート8月期優秀作品一覧

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