ブックショートでは毎月2つのテーマをもとに、これまでの優秀作品のなかから短編小説を特集していきます。
8月の特集①は、学生のみなさんに夏休みを活用してブックショートに取り組んでいただきたいという願いを込めて、「U-20」がテーマ。これまでの優秀作品のなかから20歳未満(*応募時点)の作者による小説をピックアップします。若者のみなさん、夏休みの自由研究にブックショートの執筆をしてみてはいかがでしょう。
満月が照らす山道で密談する男たち。目的は、大名の隠し子の奪還だ。老夫婦に拾われた子供を取り戻すため、彼らは次々と人を送り込むが、誰一人として帰ってこない。
ついに、親分が乗り込むことに。
漱石の家で飼われることになった文鳥の文左衛門はある日、名前の無い猫に出会う。あの有名な小説では死んだことになっている猫だ。猫の話を聞いて腹を立てた門左衛門が漱石の仕事を邪魔した結果…
青年は帰宅途中、罠にかかった鶴を見つけ、助けた。そして家路を急ぐ。すると、また鶴が。再び助けてあげる青年。しばらく歩く。さらに鶴が…青年は罠を解く。吹雪となったその夜、彼の家を訪ねてきたのは…
レコード店に夜な夜な響く喉をひねり潰したような叫び声。レコード番号を数える店長キクさんの慟哭らしい。彼に本当に足りないもの、欠けているものは何なのか。レコードから流れる音楽が空気を満たす。
本当に不思議の国に行けたのは、アリスだけだった。テレビに映る遠い記憶の中の名前。一介のマイナーバンドから、時代を席捲する天才プロデューサーへとのし上がった男 日下直也。宇佐見はかつて彼と一緒にバンドを組んでいた。
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