応募要項 応募規定 マヒロは胸を突き出して、笑顔いっぱいの顔を私に向けて得意気に顎をつきだした。 私は、マヒロを賞状ごと抱きしめて、ヤッタヤッタと人目をはばからずマヒロを何度も何度も胸の前でぴょうんぴょんさせた。 窓の外では、秋の運動会を明後日にひかえて世界の国旗がたなびく薄暗くなった校庭の鉄棒で、男の子が迎えに来たであろう母親に逆上がりを見せていた。 10/10 前のページ 9月期優秀作品一覧 HOME