小説

『桃太郎をやるにあたって』真銅ひろし(『桃太郎』)

 でた。波岡一派。
「ではお願い致します。」
「あ、ちょっと、波岡さん。」
 一方的に電話が切れてしまった。

「じゃあ書き換えれば。」
園長がにこやかな笑顔で答える。
「任せるよ。」
また丸投げされてしまった。
「・・・。」

 正義を振りかざしてくる波岡、お供の片岡、足立、佐々木。
 一方的にやられる自分。

 これから徹夜作業かもしれない。

・・・桃太郎はめんどくさい。

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