ツイート 「つまらなかった。」 その声は冷静さのみだった。 「・・・ごめん。」 「だって何回も見たやつなんだもん。新ネタ作りなさいよ。」 「簡単に言うなよ。」 「そうしないと白い椿はなかなか咲かないわよ。」 回して来た腕が強くなるのを感じた。こちらもそっと妻の後ろに手を回す。 「頑張ります。」 「当たり前です。死ぬ気でやってください。」 二人はクスクスと笑った。 二人のそばに白いものが落ちて来た。上を向くと細かい雪がチラチラと降って来ていた。 5/5 前のページ 12月期優秀作品一覧 HOME 1 2 3 4 5