れーちゃんの苦しみが全て書かれていた。
「謝るべきは、私の方だよ、れーちゃん」
規則正しくなる心電図計の音が、れーちゃんが目を覚ますまでのカウントダウンに聞こえる。
ICUの並んだベッドの上に、れーちゃんは眠っている。
私が救急車で運ばれて処置をされている間に、れーちゃんは学校の屋上から飛び降りたらしい。
運良く植え込みに落ちたれーちゃんは、私が運ばれた病院に同じく運び込まれた。
隣同士のベッドに並んでいるのを見た時には、すっごくびっくりした。
私の方が早く動けるようになってからは、一日中れーちゃんを眺めている。
時折瞼がピクリと動いている。
もうすぐ、れーちゃんは眼を覚ます。
ああ、れーちゃんが無事で、本当に良かった。
目が覚めたれーちゃんに、一番に会いたい。
また、一からお友達になろう、れーちゃん。