「ああ、さっぱりした。もう十一時か。遅いからもう寝よう。」
布団に入ったらすぐに寝た。
「おい、起きろ」
目を開けたら、そこは教室だった。突き落としたはずの友達が、怒った様子で目の前に立っていた。
「お前、何してくれやがった!俺、死んだじゃねえか!」
「お前、死にたいって言ってたじゃないか!」
「そりゃ例えで言ったんだよ。お前それで人を殺すって、頭おかしいんじゃねえのか?」
「そうなんだよ、俺精神鑑定で異常って出ちまったんだよ。」
「人を殺す奴のどこが正常なんだ!」
「それにしてもお前、書き取りから解放されて良かったな。」
そのとたん、友達はものすごい形相をして俺に言った。
「お前を呪い殺してやる。」
その瞬間友達はすっと消えた。
目覚めたらもう朝になっていた。何で俺が呪い殺されなきゃいけないんだ。
「朝ごはん出来たわよー。」
窓の外を見ると、たくさんのカメラがうちに向けられていた。
やっぱり俺はヒーローだったんだ。
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