小説

『星めぐりの』ノリ・ケンゾウ(『 銀河鉄道の夜』『双子の星』宮沢賢治)

「うん。きっとぼくらまた、ここにくるよ」
 ミヤコがまた、小さく笑った。
「ねえさん、帰りは何乗る? 電車?」
「そうだよ。電車」
「やった。ぼく電車すきだ」

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