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               国際短編映画祭につながる「ショートフィルムの原案」公募・創作プロジェクト 奇想天外短編映画 BOOK SHORTS

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『わたしのホッピー君』まかもこ

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いきなり核心を突いてみたものの拒否反応がまるでない。飲み始めて5分だがもう30分以上一緒にいますみたいな、なんとも自然すぎる受け応え。ほほう。

予測はしていた通り会話は盛り上がらない。いや、二人とも盛り上げようとしていない。だけど嫌な気分じゃなかった。2人とも不思議と場に馴染んでいる。

ホッピーくんはソファー席に座らない。さりげなく料理を取り分けてくれる。絶妙なタイミングで店員さんも呼んでくれる。付き合ったらトイレ休憩中にお会計を済ませてくれるに違いない。いや、待てよそれは期待のしずぎか?
そういえば2人で飲むのは初めてかも。

2人とも食べることに集中して言葉を失う性分だった。しかし会話がなくても気まずい空気が流れない。

無意識のうちに無言で観察していた。
こうして見ると髪型はごく普通、服もプチプラだけど似合ってて、よくよく見ると地顔も整ってんだよなぁ。

「いやいや、見過ぎでしょ。」
ホッピーくんが八重歯を覗かせてつっこむ。

「休みの日はなにしてんの?」
「散歩か読書。家で映画みたり。つまんない休日かな。」
「一人で?」
「彼女いないからね。基本犬と一緒だよ。」

ストレートに探りを入れると明言してくれた。笑うとくしゃっとなる目尻のしわに癒される。

休みの日に彼の隣にいる自分を想像してみた。いいかも。なんかいいかも。

よく見れば、、

これってもしかして?

度数が弱いからお酒に弱くてもイケる、コスパ抜群、見た目はビールと遜色ないし、何と割っても美味しい、カロリーも低くて女性の味方、低糖質でプリン体ゼロ男性にも味方、
それって、、、

やっぱりホッピーだ!

オラオラしてないから恋愛弱者にうってつけ、お金のかかる趣味がなくて、外見は悪くない。誰と絡んでも自然な対応ができて、男女ともにみんなから重宝される、、

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