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『片思い』じゅんざぶろう

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自分が何を話したかは覚えてないけど、彼女が何をしゃべったかは覚えてる。
高校時代の話、大学でいま習っている授業の話、将来進みたいと思っている職業の話、家族の話、そして居酒屋に行ったら注文する飲み物の話。

話している最中に彼女が別の友人に呼ばれて、僕らの会話は終わった。もっと話したかったけど、もう言葉なんか出てこなかったけど、もっと一緒に居たかった。

その後、3次会もあったみたいだけど、僕は帰った。
家に帰って友人がSNSにあげていた3次会の集合写真に彼女は写ってなかったから、彼女も帰ったのかもしれない。

そして次の日、SNSのグループに招待するメールが友人から届いた。中学時代のみんなでやりとりができるグループで、そこで、これからはいろいろと情報交換をしていこうということがメールには書かれていた。

もちろん僕も加入した。そして彼女もいた。
「あっ」って思った、実際に「あっ」とは言ってないと思う。

そして僕は彼女にメールをした。
「昨日は久しぶりに話せて良かったよ。また話したいから、今度呑みに行きませんか?」

彼女から返信が来た。
「超久しぶりだったね。全然変わってないから、あの頃を思い出したよ。メッチャ委員会の資料作りで残らされて2人でよくキレてたね(笑)。今、地元に住んでるんだっけ?私も呑みたいから近いうちに行こう!!!」

そして、今日彼女と待ち合わせをして、今から居酒屋に行く。

彼女は成人式の2次会で、居酒屋に行ったら注文する飲み物の話をしてくれた。
「私、今日もビールしか呑んでないんだけど、本当に好きなのはホッピーなんだよね。でも、こういうワチャワチャした状態で呑みたくないんだよ。落ち着いた状態で、落ち着ける相手と、ホッとした感じで、ピ~って呑みたいの」

彼女らしい表現だなぁ~って思ったし、変わってないなぁ~って思った。

そして今、居酒屋に入った。店員さんを呼んで、飲み物を注文した。
僕はメニュー表の一番左上のビールを頼んだ。
彼女は・・・

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