柔らかく微笑み、私を包んでくれる。
私は何だか気恥ずかしくなり、俯きがちに頷いた。
「今日は、ご飯がいいな」
「ご飯ね、ちょっと待ってて」
私は小さくそう言って席に着いた。隣に座っていた妹が小さな声で「皆、お姉ちゃんの味方だよ」というものだから涙腺が緩くなってしまい、下唇を噛んで堪えた。
私は私一人で抱えているつもりだったが、家族が私を抱えてくれていた。私の心配させたくないは家族に全てお見通しで、それでも何も言わず私を見守ってくれる味方。
様々な負の感情が軽くなっていくのがわかる。
私の思うように行動してみよう。悲観的にならず、前を向いて、顔を上げてちゃんとクラスメートの顔を見よう。
世界中が敵になったとしても、私には味方がいてくれる。
それだけで、私は無敵になれるんだ。