『40にして孫。』
三木弘輝
三十九歳のシングルマザー白岡亜沙美は、十二歳年下の美容師武本と恋に落ちる。二十年ぶりのデートに心躍らせる中、大学生の息子悠貴から恋人の妊娠を告げられる。息子の事情に苦悩するが、武本は全てを受け入れプロポーズ。再婚した亜沙美は、孫の誕生と自身の妊娠という新たな人生を迎える。(小説)
『エキセントリックスーパースター』
川合弘祐
引きこもりの主人公は部屋の中でいつもダンボールを被っている。その部屋に叔父(母の弟)がやってきて被っているダンボールをカッターで切り人型に作り変える。箱型から人型になったことで主人公は動けるようになり深夜2時に部屋から出ていく。そして公園に行き謎の人物と出会う。(小説)
『忘れ物の旅~母娘~』
梶浦菊
久慈の介護ホームに入所している母から実家においてきた忘れ物を持ってきてほしいと無茶な連絡を受けた夕子。家族の世話に追われ余裕など無いのにも関わらず、仕方がなく急ぎ新幹線で実家へ向かう。母への感情、決して美しくない思い出に気が重い中、ある出会いが夕子の”忘れ物”を思い出させる。(小説)
『虎の咆哮』
川瀬えいみ
あらゆることから逃げて何も選ぶことのできない優柔不断の僕のために、父が用意してくれた二つの扉。どちらかの扉の向こうには、誠実とは言い難い同性の恋人がいて、もう一方には政略結婚の相手がいる。父と母と妹が僕に選ぶようにこっそり指し示した扉は、それぞれ異なっていた。僕が選ぶ扉は…(小説)
『咳をしても金魚』
はそやm
大店のご隠居のところに修繕に入った職人の伊佐治は腕の良い大工。生まれたばかりの子と嫁とつましくも幸せな日々を送っていたのだが、ある日ご隠居の一言で金魚育てに夢中になる。仕事もせず金魚ばかりに夢中な伊佐治に嫁が愛想を尽かしそうになったそのとき、不思議なことが起きたのであった。(小説)
『きっかけは写真』
さわ
大野隆志は先輩社員の木村宏とIT企業で働いている。二人の共通の趣味が旅行。木村の発案で休日にカフェで「写真しりとり」という遊びをすることになる。時代と逆行している遊びだが、お互いの旅行に行った場所を知ることができる。大野は木村と別れた後、自宅で過ごしていたが眠気に襲われる。(小説)
『時を刻むキセキ』
はにすけ
結婚式の日。僕は人生の伴侶となる女性を前に、懐中時計を取り出した。いつもずっと肌身離さずに持ち歩く壊れた時計の話をせがむ伴侶に、僕は語り出す。十年前、ひょんなことから手に入れた不思議な時計の話。ほんの少しだけ時間を巻き戻し、未来を少しずつ変えてきた話を、僕は静かに語り出す。(小説)
『子抱き富士』
森水陽一郎
不倫相手との妊娠を知った吉沢美佐は、富士山ふもとの、精進湖のキャンプ場におもむき、今生の別れを電話ごしに告げる。キャンプ場のオーナー、久司との出会いや、対岸の森の中で仙人のような暮らしをする、息子の勇人と関わりを持つことで、美佐は自身が選ぼうとした命の選択に、ゆらぎが生じて…。(脚本)
『Hello Again』
佐藤宗太
海に語りかける声は、誰に届いているのだろう。東日本大震災から3年。波音に紛れて消えそうな想いが、静かに寄せては返す。過去と現在が重なり合うその瞬間、確かに残るのは新しい始まりを予感させる、淡い光だった。(脚本)
『斜め上のキミに捧ぐ』
丹治航
副島律(11)は、ピアノを習っているが、身が入らず、自信もない。渋々練習していると、フルートの旋律が聴こえてくる。それは、同じマンションの斜め上に住む同級生・草笛みき(11)が奏でていた。みきに憧れながらも、接点を持てずにいた律は、あることを思いつき、実行しようとするのだが…。(脚本)
『始発前のふたり』
しがない藤四郎
始発前のホームで出会った三十歳の作家志望と十八歳の青年。その日、飛び込み自殺を決意していた二人は、会話を重ねるうちに心を通わせていき、互いの孤独や絶望を分かち合いながら、最後には予期せぬ形で互いの命を救い合っていく。(脚本)
『やわらかな、陽の下で。』
緋室井茜音
幼馴染の日葵を失った青年・真柴が、かつて彼女と訪れた花屋へ営業に行き、店員の実花から向日葵の種を託され育て始める。彼は独りで様々な困難で芽は倒れ、諦めかけるが夢で“日葵”に背を押され、実花の助言により“肥料のやり過ぎ”と知り手当てをし、やわらかな陽の下で小さな葉が開くのであった。(脚本)
『LOVE LETTER』
小園優
ありあまった正義感の矛先が自分にも向かっている30代女性。正義感はミーという別人格となり脳内で暴れまわる。ある日、大嫌いなお局の優しい一面を知り、周りや自分に対して不出来な部分ばかりに注視していたと気付く。すると暴力的だったミーの優しい部分も見えてきた。(脚本)
『仮にも父親です。』
佐々木真治
ある日突然、元妻が幼い娘を置いて去る。戸惑いながら“他人の子”として向き合う正洋と、無邪気な少女・鈴。やがて絆が芽生え、「父と娘」らしい時間を重ねていく。しかし、義母が語る思いがけない真実に、正洋は揺れる。「父親とは何か」「家族とは何か」を問いかける物語。(脚本)
『時がたち、その愛は』
後藤優斗
中学時代から付き合っている男子大学生の主人公と彼女。些細なすれ違いで初心を忘れ始めた主人公は、中学時代に彼女に思いを告げた美術館での日のことを思い出し彼女を誘う。そこで見た絵画は中学時代に見たときと違って見え、それは彼女にたいしても同じで、より彼女を好きになっていることに気づく。(脚本)



