(やったか……)
俺は、レーザーガンを降ろした。
次の瞬間、強い衝撃とともに、俺は弾き飛ばされた。ヤマタノオロチはすばやく身を回転させると、尻尾で俺を弾き飛ばしたのだ。
ドサッという鈍い音とともに、俺は地面に打ち付けられた。
(レーザーガンが全く効かない!?)
俺は、痛みと絶望に耐えながら、何とか立ち上がる。ヤマタノオロチは、すでにクシナダちゃんの前に迫っていた。クシナダちゃんは、何もできないまま震えていた。
(まずい!)
俺はヤマタノオロチに向かって走った。そして、思い切り跳躍すると、頭の一つに取り付いた。間髪入れず、レーザーサーベルを取り出すと、脳天向けてレーザーサーベルを突き刺した。
ポスッ……
情けない音がし、全く手ごたえがないまま、レーザー光が弾かれた。
(ダメだ……レーザーは効かない……)
鎧のような体にレーザー兵器は無力だった。
(ならば……)
俺はレーザーサーベルをヤマタノオロチの目に突き立てた。
グサッ!
想像した通り、ヤマタノオロチと言えど、その目は柔らかく、攻撃に手ごたえがあった。
ギャーーー!
ヤマタノオロチが耳をつん裂く悲鳴をあげた。同時に、ヤマタノオロチは、首を大きく振り、俺を振り落とした。
ドカッ! ザァーーー!
俺は強く地面に打ちつけられ、そのまま十メートルほど転がり続けた。
(イテェ……)
だが、痛みを味わっている暇は、今の俺にはない。すぐに立ち上がり、クシナダちゃんの所に走る。
ヤマタノオロチは、目の痛みに悶絶していた。だが、そのうち、また、攻撃してくるだろう。目を潰しただけでは致命傷にならない……
(どうする……)