ツイート マンションに着くと窓から灯りが見えた。 また楓のプチ家出が始まったと思って、彼女を驚かそうとソッとマンションに入った。 玄関に矢島の革靴と楓のスニーカーがあった。 嫌な予感がした。 胸は高鳴り体が小刻みに震えた。 リビングには誰もいない。 まさか……。 静かに寝室のドアを開けた。 ベッドの上で楓と矢島が体を重ねていた。 私は言葉を失った。 「だって私、あなたの娘ですもの」楓が言った。 唇には笑みが浮かんでいた。 8/8 前のページ 第4期優秀作品一覧 HOME 1 2 3 4 5 6 7 8