凧揚げしながら田んぼの用水路みたらザリガニがいてじいじが急いでさきイカ持ってきてどうにか釣ろうっていい出すし、ザリガニと悪戦苦闘しているとばあばが芋蒸したってサツマイモを持ってきて、田んぼに座りながら食べる芋は今まで食べたことないくらい甘くて美味しかった。
芋を食べながら芋とかぼちゃって味が似てるねって話たら、じいじが庭にかぼちゃの苗を植えようか、ってぼくが返事をする前に車の鍵をとってきて僕を後ろのチャイルドシートにのせてあっという間にホームセンターの苗売り場。
ぼくがかぼちゃの苗を一番先にみつけた!
じいじより早く。
じいじはくやしがってたね。
悔しすぎて目が笑っちゃってた。
じいじの家に戻って二人でがんばってかぼちゃの畑をつくったんだ。立派な畑にしたからぼくも流石につかれたよ。
もう夕方で気がついたら蚊に何箇所も刺されてた。じいじは痒い痒いってあわてて家の中に入っていった。
さては痒いのが苦手なんだな。
ぼくといっしょだ。
お母さんがそろそろ帰るよーって。
もっと遊んでいきたいな。
今日はオセロしてないな。
図鑑に載ってたシンガポールのじゃんけんをじいじに教えてあげるのも忘れてた。
「えーもう帰るの。じゃぁ、俺も一緒に行くか。あきの家の近くで寿司でも食べよう」
ってじいじ。
なんて自由なじいじなんだ。
お母さんの車の後ろにじいじの車がついてきて1時間。
スパイにつけられてる重人の気持ちを味わう。悪くないな。
お寿司屋は僕の大好きなお店のひとつ。
威勢のいい大将と寿司が回ってるのがワクワクする。
ぼくはまだ5歳だけど、ガリだって我慢すれば食べられる。
大人になる寸前だ。
かっぱ巻きとたまごとつぼたく巻をたくさん食べたら眠たくて眠たくて、好きな人リスト不動の1番、お母さんのお膝に倒れた。
お母さんの側にいればなにがあっても大丈夫なんだ。
今日はこのまま眠ってしまおう。