○選んだ作品:
『海』室市雅則
○選んだ理由:
海が家だという父親の言葉が比喩ではなくて、人生そのものであることが描かれていて。さりげない会話なのにそこに時間の層のような奥行を感じました。
ARUHIアワード12月期の優秀賞受賞者の皆様に、ご自分以外の作品のなかで最も面白いと思った作品をアンケートで答えていただきしました!
(順不同 / ご返信いただいた方のみ記載)
○選んだ作品:
○選んだ理由:
海が家だという父親の言葉が比喩ではなくて、人生そのものであることが描かれていて。さりげない会話なのにそこに時間の層のような奥行を感じました。
○選んだ作品:
○選んだ理由:
クレーム言われた後の優しいおばあちゃんとかって本当に涙出そうなくらいありがたい存在ですよね。おばあちゃんと味噌の組み合わせがとっても素敵でほっこりしました。読んでいて染み渡りました。
○選んだ作品:
○選んだ理由:
「それはないやろ!」と思いつつ、「いや、この集団心理もしかしたらあるかも…」という展開、予想外でした。
○選んだ作品:
○選んだ理由:
読み終えた後、胸が熱くなった物語。それが選んだ理由です。二人の親密な関係性が文章を通して伝わってきただけでなく、お互いに対する優しさも上手く表現されていると感じました。特に、瞳が結衣の優しさに気づくシーンは、涙腺が緩んでしまうほど感動しました。
○選んだ作品:
○選んだ理由:
母と娘、互いに相手を思いやる気持ちが読んでいて伝わった。「空」の話と「すき焼きの思い出」が上手く展開されて読み終わった後に幸せな気持ちになりました。
○選んだ作品:
○選んだ理由:
カレンダーという誰もが身近に使用しているものをモチーフに、うまくまとめられたお話だと感じました。
○選んだ作品:
○選んだ理由:
謎めいたタイトルに惹かれました。シェアハウスというせまい空間の中で起こる日常にありがちな事象を、多くの登場人物を駆使しながら丁寧な文体で描写しているところも魅力的です。登場人物の書き分けも巧みでした。楽しく読ませていただきました。
○選んだ作品:
○選んだ理由:
小学校からの時の流れと、その中での二人の関係の変化、そして、何でもやってあげます券の使い方のバランスが心地よく、すっと物語に入りこめました。
○選んだ作品:
○選んだ理由:
シンプルで落ち着いた文体が個人的には好みでした。素直でない杏菜と実直な景義という二人の人間性や関係性も、“何でもやってあげます券”というアイテムが効果的に表現していたと思います。 現在を“杏菜”主体で描き、過去を“景義”主体で描くという少し特殊な構成でしたが、それも巧くまとまっていて、さほど違和感なく読むことができました。結果的に、現在の景義という人物に関しては謎が多い印象もあり、例えば過去において、杏菜に対し好意を抱いていたわけでもない景義が、その後どういう人生を歩み、どういう心境の変化があって今に至るのか、その辺りの部分も踏み込んで読んでみたい物語だなと思いました。
○選んだ作品:
○選んだ理由:
はぐれた子カラスと母を亡くした姉弟が重なって、言葉に出来ない心情がなんとも滑らかな文書に乗っていてじんわりと染みました。
○選んだ作品:
○選んだ理由:
視点人物を章で分け、同じ時間を別の視点で反復することで、夜桜の情景が立体的に浮かびました。また視点人物が入れ替わることで独白しながら互いにカメラアイにもなっていますが、そうした表現が、外見も性別も違う二人が同じような暗さを抱えており、些細なやりとりで、それが少し前向きに変わっていくという変化を引き立てていると感じました。