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第4回ブックショートアワード決定!

6月4日(月)に渋谷ヒカリエにて開催したショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2018オープニングセレモニーにて、第4回ブックショートアワードの大賞を発表・表彰しました。

受賞作品:

『名前って、ふたつ以上の鐘の音』入江巽(『ラムネ氏のこと』坂口安吾『赤と黒』スタンダール)



 
受賞理由
:
第4回を迎えたブックショートアワードでは、入江巽さんの『名前って、ふたつ以上の鐘の音』が頂点に輝きました。

『名前って、ふたつ以上の鐘の音』の主人公田中コンドーム・ジュリアンは、自身の名前によって生きづらさを感じています。原因はどうであれ、<自分にはどうしようもない事情のせいで、他人には言えないコンプレックスや劣等感を抱えながら生きていかざるを得ない>状況は、古今東西、多くの人間が直面する苦悩であると言えるでしょう。そんな主人公が、<同じ悩みを持ちながらも明るく強く生きる友人、そして女性と出会い、交流することで、世の中にたいして心を開いていく> というストーリーは、大きな共感を呼び起こします。元ネタとなった坂口安吾の『ラムネ氏のこと』、そしてスタンダールの『赤と黒』のエッセンスをうまく取り入れながら、人間の普遍的な感情を鋭く描いた本作は、今回の受賞作としてもっともふさわしい作品でした。
なお、受賞者の入江巽さんは、第1回ブックショートアワード以来、毎年すべての応募作品が最終候補に選出されており、このたび4回目で初めての栄冠を手にしました。

入江巽

入江巽
1984年鳥取市うまれ。文学研究者、教師。07年、京都造形芸術大学卒業。09年、同大学院修士過程修了。17年、大阪大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。現在、大阪府立大学工業高等専門学校(大阪府大高専)国語研究室講師。そのほかに、京都造形芸術大学通信教育部文芸コースなどで、文学を教えています。研究者としての主な研究対象は、幸田露伴です。現在、文学研究者として論文を書くのに飽きたら小説を書き、小説を書くのに飽きたら論文を書いています。2015年にこの賞ができたとき、研究に行き詰っていた私は、できるだけ爽やかな小説を書きたくなり、出来心で「観音になったチューすけの話」というのを書きました。一回書いてみたら、小説を書くのが楽しくてやめられなくなり、現在に至ります。ふだんは国語教師として生きています。今回大賞をいただいたもとの作品(坂口安吾「ラムネ氏のこと」)について、2018年秋には、研究者としての論文も公開される予定です。

入江巽さん過去応募作(大賞除く)

『滅びない布の話』(ゴーゴリ『外套』)
『注射を打つなら恋のように』(『細雪』谷崎潤一郎)
『観音になったチューすけの話』入江巽(狂言『仏師』)

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