『革命前夜』
近藤茶
人生に絶望し、弁護士事務所に空き巣に入った男は、銃を作って政治家をうつというテロリスト達の計画を知ってしまう。捕まり、彼らと話す中で、空き巣は自分も何かすべきなのかと考え始める。しかし、彼らの想い、姉弟の繋がりを見つめていく中で、空き巣は彼らの計画を止める決断をし、行動する。(脚本)
『骨の音(bone memory.)』
木天蓼いるく
事故で両足を骨折した託実は、95歳のおじいちゃんと自宅で療養生活を送っていた。現実逃避で音楽を聴き漁る託実だったが、ある夜お爺ちゃんとイヤホンを分け音楽に浸ると、イヤホン越しに『戦時中の音』が脳内に雪崩れ込んでくる。それは骨の振動を伝って響いてくる、お爺ちゃんの悲痛の記憶だった。(脚本)
『運命』
天月火馬人
死刑囚の谷沢は事件の真相を語り始める。 谷沢は能力者で『人の不幸な最後』の映像が見えたが、引き籠る人生を貫いていた。 しかし愛する陽子を救う為に、能力覚醒の道を必死で探す。 やがて異様な映像は、町全体に広がり始める。 谷沢はなんとか原因を突き止め、陽子を救う為に罪を犯したのだ。(脚本)
『ETD(イーティーディー)』
島津りいと
深夜の羽田空港、停電で出発ゲートに取り残された六人の乗客は、不安を紛らわすように互いの旅の目的を語り始める。しかし、その言葉は真実ではなく、それぞれが胸に秘めた願望だった。暗闇で交わされる虚構の対話。やがて、ただ一人真実を語る老婦人の存在が、彼らの内面を静かに照らし出していく。(小説)
『ブレーキ』
時飛葉 かなた
満員電車の中に虫が入り込んでいる。人がひしめき合う空間で、自由なのはその虫だけだった。全員がストレスに耐える中、1人の女性がヒールの音を鳴らす。虫はその女性に目をつけると……。(小説)
『わたし、泣いちゃダメ』
近藤茶
クリスマスイブ。雪で止まってしまった電車の中。乗客達は早く帰りたくてイライラしているが、楓は焦る理由が何もない。これまで過ごしたクリスマスイブを思い出しながら、楓は今の寂しさと向き合っていく。(脚本)
『リフレクション/鏡と鏡』
田中博基
クラブで遊ぶ青年と、彼を待つ少女。AIアバターに慰めを求めた末、彼女は自殺してしまう。青年は少女の死を招いたAIと話す。AIは「自分は少女の鏡になり、望みを叶えただけ」と言う。青年は少女への償いとして「鏡になる」ため、二人が主役の恋愛映画の脚本を書き、演じ始めるが……(脚本)
『ロストボーイズ』
近藤茶
深夜の公園で出会った、不登校の少年とサラリーマン。行き場所のない二人は徐々に友情を育んでいく。しかし少年の両親が離婚をすることをきっかけに、雨の日の夜、二人は居場所を求めて自転車で走り出す。(脚本)
『海岸太郎』
福田渉太
酔うとなぜか「海岸太郎」という作者の本を買ってしまう男は、昨夜も一緒に飲んだ友人の磯村に相談をした。しかし本好きな磯村は本を読むべきだと訴えてきて仕方なく読んだ。好みではないと伝えると突然、鈍痛が男を襲った。男はこの酒癖が、磯村と共に飲みに行った時にしか出ないことに、気付いた。(小説)
『ポーンプッシュ!!』
久納 一湖
彼には今年も会えなかった。 カフェで待ちぼうけていた耕平は隣席の女性からチェスに誘われる。対局中、彼は「友人とのチェス再戦を3年待っている」と明かす。女性にも敗北するが、彼女は友人の名前がミハイルだと知ると、再戦は叶うと告げ去っていく。耕平は女性を見送って、「前進せよ」と呟いた。(小説)
『なんでこんな所にいるのかというと、そもそもポイ活をしていただけだった』
こいはまぽすけ
ポイ活をしていたら、マッチングアプリに登録していた。来た女はブサイクだった。しかし、それがきっかけで好きな子との距離が縮まる。その子は友達の彼女だが、略奪も可能かもしれない。(小説)
『タイムマシン』
湯田中渋木
高校時代の恋人・桜と再会した進。喫茶店で彼女の小説を読み、過去の思い出に浸る。だが桜は5年前に事故で亡くなっており、彼女が時を越えて現れたのに気づき、失われた愛を胸に刻む。喫茶店を出た進は、あったはずの喫茶店が新しいビルに変わっていることに気づき、時を越えたのは実は自分だと悟る。(小説)
『そのスーツケース、俺のなんですけど』
石井 カヲル
くたびれた中年男の主人公は、妻の実家のある宮崎へと飛行機で降り立った。空港の受取場で荷物を待っていると、自分のスーツケースを堂々と持ち去ろうとしている男性を見つける。主人公にはどうしてもそれを失くせない理由があり、すかさず「そのスーツケース、俺のなんですけど」と声をかけるが――。(小説)
『ファイター』
うたかた
鈴木新太はボクシングチャンピオンだ。今度、ドン・エンガスというアイルランドからの挑戦者との戦いを控えている。彼とは記者会見で殴り合い寸前になっていた。しかし、ある日ランニング最中で休憩したエンガスとばったり出くわし、胸のうちを明かす。 (小説)
『給食の食レポ』
うたかた
林美雨が部長をしている、文学部は最少人数でもっている。美雨、男子一名、あとユーレイ部員の神原さんだ。しかも彼女は学校も休んでいる。 ある日、顧問から「毎日、手紙を書いて彼女の家に届けて欲しい」とお願いされた。美雨は手紙を毎日だすが、彼女は学校に再び来るのだろうか。(小説)
『ヒューマンツリー』
玄記
9歳の誕生日を迎えると、ドラキュラが血を吸いにやって来ると脅えている男の子。ある朝、目覚めたら木になってしまっていた初老の男性。処女懐胎に戸惑う女性と夢の中で会った男。聖なる夜の前夜、戸惑いと不安を抱えながらも日々を生きる、6人の男女の物語。(小説)
『ダイアリ(Die-ary)』
乃川 雅々
スマホで生存記録を撮っていた男はゾンビに噛まれ全身の激痛に苦しむ。「噛む」行為が痛みを和らげることに気づいた彼は、やがて自らの舌を噛み切り、人間性を失っていく。スマホに残されたのは、孤独な男の「死の記録」。彼の最期のうめき声は、ただ「噛みたい」という悲しい言葉だった。(脚本)
『オーバーターン』
菊池涼太
構成員の拓海(35)と直人(27)は、ダイヤと金の取引の為ホテルへ向かう。しかし、宝石商のアン(27)に撃たれる拓海、車内で待つ直人。鏡の中の反転したもう一つの世界では、同じ事が起きている。が、人の生死は変わってしまう。(脚本)



