ブックショート初の企業コラボとして、4月1日から「at home Award」を開催します。そこで今日は、アットホーム株式会社コミュニケーション戦略部ブランドマネジメントグループ 兼 広報グループの八木千紘さんと同社コミュニケーション戦略部ブランドマネジメントグループの洲之内友子さんに、「at home Award」に込めた思い、そして出題テーマの意図についてお話を伺いました。是非、ご応募の参考になさってください!
八木さん:弊社は、主にウェブサイトやアプリなどで物件情報を紹介している不動産情報サービスの会社です。間違えられることがありますが、不動産会社ではないんですよ。不動産会社さんから物件情報をお預かりして、お部屋探し中の方へその情報を公開する、いわば橋渡し役ですね。
洲之内さん:不動産会社さん同士が物件情報を共有できるように、不動産情報のネットワークを築いていて、加盟・利用している不動産店は全国47都道府県、53,000店以上にのぼります。不動産会社と不動産会社、不動産会社と一般消費者、一般消費者と不動産を「つなぐ」ことが私たちの使命といえます。
洲之内さん:まず、弊社としては、いろいろなコンテンツを通じてユーザーのみなさまと接点を持ちたいという思いがあります。例えば、さまざまなスポーツチームや選手のスポンサー、音楽やファミリー向けのイベント協賛活動などもやらせていただいています。今回は、そこからさらに一歩踏み出した展開として、短編小説やショートフィルムというクリエイティブな世界を通じて、ユーザーのみなさまと関わりを持つことができればと考え、「at home Award」の開催を決めました。
八木さん:日々の暮らしの中で、住まいを探している人って一部ですよね。弊社は、不動産情報サービスの会社なので、住まいを探していない方たちとの関わりがどうしても薄くなってしまうんです。なので弊社では、「現時点では住まいを探していない」という方たちとも接点を増やして、アットホームという会社について知っていただきたいたいと考えています。今回、「at home Award」として作品を掲載させていただくWebメディア「at home VOX」は、まさにそういう方たちに、物件情報ではない住まいや暮らしに関わる情報を提供することで繋がりを持ちたいという思いで始めたものです。「at home Award」の物語を通して、「住まい探しもいいな」とか「一人暮らしもいいな」といったイメージや希望が感じられたら嬉しいですね。
洲之内さん:「at home Award」の応募受付開始は4月ですから、一人暮らしや住み替えをして新生活をスタートした方が多いタイミングだと思います。一方で、一人暮らしをしていなくて新生活をスタートされている方ももちろんいます。私自身もしていない方の部類なんですが、自分も含め、そういう方たちが、今回の短編小説を読んで、「自分も一人暮らししてみたいな、してみようかな」と感じてもらえたら一番嬉しいですね。物語を通じて、アットホームとみなさまが繋がって、そういう思いが育ってくれたらと願っています。
八木さん:一口に「一人暮らし」と言っても、年代や趣味によって色々なパターンがあると思います。たとえば、DIY好きな人と自転車が好きな人では、家を探すにあたって重視するポイントも違ってきますよね。また、今は、デザイナーズ系やカスタマイズできる賃貸などもあって、住まい自体も多様化しているので、あまり固定観念にとらわれず、色々な物語が集まるといいなと期待しています。
八木さん:実は、「at home VOX」では、色々なアンケートを実施していて、「理想のご近所付き合い」というテーマでの調査もしています。結果、1位は同率で「すれ違った時に会釈をする」「挨拶を交わす」でした。約75%の方がそう思っているそうです。次点の3位は、全体の約2割程度を占めた「日常のことをおしゃべりする」。最近はご近所付き合いが無くなっていると言われていますけど、みんながご近所付き合いを拒んでいるわけではないんですね。
洲之内さん:もしご参考になれば。ただ、あまりそれに引っ張られる必要もないですよ。本当にベタな、「引っ越したら、好きな人が隣の部屋に住んでいた」みたいなお話も面白いと思いますし、ちょっとほっこりするような物語も素敵です。ファンタジー系でも不思議系でも、どんなものでも楽しみにしています。
八木さん:「もしもお隣さんがこういう人だったら」とか考えていったら、色々な想像が膨らみますよね。全体的に、お部屋探しへの希望が感じられる物語が届いたら嬉しいなと思っています。
洲之内さん:みなさん、自分が住んでいる街や故郷には興味・関心があると思うんですけど、それ以外の街にはなかなか関わる機会がないですよね。でも、日本には色々な街があって、それぞれに素敵な魅力があります。このテーマでは、「こういう素敵な街があるんだ」といったご当地の魅力が伝わるきっかけになったら嬉しいです。ちなみに、「at home VOX」でもけっこうご当地ネタを扱っているんですね。
八木さん:「本当に?」みたいなご当地記事がけっこうあります。有名なところでいうと、「沖縄はお酒の締めにステーキを食べる習慣が多い」とか(笑)。ラーメンじゃないんだっていう(笑)。
八木さん:その他、「焼き鳥を串から外してシェアする関東、外さない九州」という調査もあります。関東では、みんなでシェアするために焼き鳥を串から外すことが多いけど、福岡では外さないで一人で食べる人が8割という結果でした。そういう地域による違いは面白いと思うんですよね。応募者の方が住んでいる地域でそういうご当地ネタがあれば、小説に取り込んで教えて欲しいですね。
洲之内さん:名物料理や名所もいいですね。ご当地って本当にネタが尽きないと思うので、楽しみです。
洲之内さん:二次創作って色々想像が膨らんで楽しいですよね。ブックショートさんで掲載されている二次創作の作品がとても面白いので、こちらでも是非やらせていただければと。それに、せっかく「at home Award」でやらせていただくなら、住まいや暮らしに関わる二次創作が読みたいと思ったので。書くときも読むときも、「暮らしって楽しいな、面白いな」と感じていただけたら嬉しいです。
八木さん:昔話で、住まいについて細かく描写されている作品は少ないと思うので、例えば、「シンデレラは実はこんな家に住んでいた」みたいに想像が膨らんでいくようなお話は面白そうですよね。
洲之内さん:これまで、各テーマに対しての私たちの思いをお話しさせていただきましたが、一番大事なのはやっぱり読み物として楽しいと読者の方が感じてくれることだと考えています。楽しいストーリーだったら、そこから感じ取れる何かが絶対にあると思うんです。なので、私たちの思いにとらわれず、幅広いジャンル、視点のお話を書いていただければと思います。とにかく楽しんで書いてほしいですね。
八木さん:私たちとしても読者をたくさん増やして広めていきたいと思っていますので、ぜひたくさんご応募いただけると嬉しいです。