ツイート 赤子の口に運ばれる光景を。 雉は見ていました。 ばくり。 むしゃり。 ごくり。 敵も味方も、その全てが赤子の口に消え。 赤子は、満足そうに、にんまりと笑い。 その手を穴にひっこめて、穏やかに、すやすやと、眠りにおちました。 唯一生き残った雉だけが。 広い空の中、ぽつんと。 ただ、ただ、見ていました。 見ていました。 3/3 前のページ 9月期優秀作品一覧 HOME 1 2 3