小説

『青い鳥』多田正太郎(『青い鳥』)

これに、向き合う己、その信念さ。
なに、もう一度。
祈り、それに向き合う己、その信念さ!
これは、揺るぎない現実なのさ。
それが、揺るぎのない現実なのかい?
そう、何に、何を、それは己の信念なのさ!

青い鳥ー、青い鳥ー。
青い鳥探索ツアー、参加の皆様ー。
集合時間の、お時間が近づいておりまーす!
ねぇねぇ、聞こえないかい?
えっ、あら本当だね。
集合時間だってさー。
あっという間だったね。
そうだったね。
こうして、君と俺、現実と幻想が。
直接、会えたのにね。
人間の介在とかなしにさ。
本当にねー、残念!
はははは。
まぁ青い鳥、これはさ、人間に任せようか。
そうだね。

青い鳥って、いるの?
いる。
えー、いるのかー。
ああ、いるのさ。

バタバタ、バタバタ。
あつ、飛んで行ったよ!
本当に、今度はさ。
青い鳥・・。
この本の、依頼された、リメイク話。
部屋に閉じこもり、考え続けた。
全然、書き進まない。
まぎれもない現実、これがさ。
えっ現実?
ああ、まぎれもないね。

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