小説

『はじめのモモ』みしまる湟耳(『桃太郎』)

ハラニイレタイ

ハダヲナメタイ
トケテシマウゾ

カミツキタイ
ヘッテシマウゾ

モモガホシイ
モモガホシイ

コオニたちは ガマンしきれないホシイがこぼれ落ち
あきらめきれないで追っかけて来た
ホシイのアツマリ

ホシイのアツマリは
モモをかこんで

もっともっと
こぼれふえている

デモ タベテシマッタラ
モウ ナクナッテシマウ

ナメタラ トケテ
キエテシマウ

それでも、食べたいクロオニたちは
タベタイモノが熱く赤く
ノコシタイモノが冷たく青く
押し合い、せり上がり高くなってツミアガリ

巨大な火の赤オニと
巨大な氷の青オニとなって

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