小説

『Boxes 』吉田大介(『浦島太郎』)

「もう終わりだ。この箱を開けるしかない!」
 ショッキングピンクの箱を開ける圭太・・・

「変な奴が来たぞ~!」
 スーツを着た本物の人間が何人も列をなす駅のような場所。ショッキングピンクのビキニ姿になった山田圭太35歳。顔やすね毛はそのままに、動く歩道に運ばれて、好奇の目にさらされながら満を持して登場。

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