小説

『ぽんぽこ、ぽんぽこ』多田正太郎(『童謡・証城寺の狸囃子』『松山騒動八百八狸物語』など)

ぽんぽこ、ぽん、さ。
これだ。

えーっ!
ぽんぽこ、ぽん?

ああ、神通力腹鼓、だ。
これが、通じ合う方法よ!
そして、人間どもが、な。
どんなに、解読しようとしても。
絶対に、不可能な、暗号だ、これはな。

でも、人間が。
我々狸族の暗号、解読とか、する必要。
あるんでしょうか?

ハハハハ。
だから、甘いんだ。
あの、有名な映画。
我々狸が、主人公の、アニメの・・。
まぁ、題名はいいが、な。

はい、分かります。
その映画のことは。

とにかくだ。
それ以来な、我々狸についてな。
研究が、執拗に進んでいる。
人間どもの、一部では、な。

はー、そうですかぁ。
我々狸のことを。
研究ですかー。

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